アコアのブログ

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「子どもへの性的虐待」シリーズ⑥~アコアOnlineBookSalon

※『アコアOnlineBookSalon』は「コロナウィルス感染症:いのちとこころを守るSOS基金」に寄せられた市民の方のご寄付によるご支援を頂き2021年12月末まで行う事業です。

 

Twitter ⇒ @acoaBookSalon


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皆様こんにちは😊楓です。


「子どもへの性的虐待

著者 森田 ゆり


⚠️ 子どもの性的虐待について解説しています。

ここから先は、自己判断にて読みすすめて

ください。よろしくお願いいたします。



シリーズ⑤では「沈黙の共謀」

についてまとめています。


今回のシリーズ⑥では、

「加害の四つの前提条件」

についてまとめています。


こちらの本はシリーズですすめていきます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。


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前回のシリーズ⑤でも書きましたが、

フィンケルホーは、性的虐待DVなどの

統計調査と分析の第一人者で、1970年代から今日まで30年以上にわたる彼の研究は、

子どもと女性への暴力に取り組む分野

全体に大きな影響を及ぼしてきた。


その中でも特に

加害の四つの前提条件」は、

発表された1984年以来、性的虐待

発生に関する基礎理論として繰り返し

引用され、研修されてきた。


子どもへの性的虐待の起こる複雑な要因を、

総合的に理解する方法を示した最初の

理論である。


━━━━━━━━━━━━━━━


「加害の四つの前提条件」


 加害者には何らかの動機がある。


 加害者は、その動機に基づく性的行為

をしてはならないと思う内的抑止力を

失っている。


 加害者は、その動機に基づく性的行為を

妨げる外的抑止力のない場を選ぶ。


 加害者は、子どもからの抵抗がない

状態を作る。


【前提条件①】加害者の動機

一人の人間が子どもに対して何らかの

性行為をしたいと思う動機には、次の

三つの要素がある。


・情緒的癒着欲求

→ この要素の典型的な例は、自分の強さ、

他者への支配力を確認したい欲求である。


それは個人の内的な欲求であると同時に、

性関係において男は強く支配的である

べきだという社会通念の影響である。


・性的刺激

子どもと性的に関わることが身体的性欲求

を満たす。「ぺドファイル(小児生虐待者)

の多くは、この動機を持つ。


情緒的・精神的な欲求を性行為によって

満たそうとする男性に多く見られるこの

動機は、子どもポルノの氾濫などに見られる

社会的・文化的環境に影響される。


・阻害

子どもしか性的満足を得る対象がない。

たとえば、成人女性と対等に人間関係を

持てない男性。


―――


この三要素は三つすべてそろう必要はなく、

どれか一つだけ存在していても動機と

なり得る。


たとえば加害者は子どもから性的刺激を

得るわけでなくとも、他人を支配し

おとしめたいという強い情緒的欲求だけから

子どもに性的行為を強いることもある。


━━━━━━━━━━━━━━━p39


①を引用しましたが、他の②~④の

加害の四つの前提条件表にもまとめ

られており、とても詳しく丁寧に、

わかりやすく解説されています。


ぜひ、多くのおとなが手に取り学んで

欲しい項目です。


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▫️性差別社会


「加害の四つの前提条件」


本書の中の表2-1を見ると、

性差別(男女の社会的関係の付近衛)

あるいは男女のそれぞれの既存の

役割の固定化が性的虐待の社会的要因

として大きな役割を果たしていることが

よくわかる。


━━━━━━━━━━━━━━━


フィンケルホーは、性的虐待加害者に

男性が圧倒的に多いのは、「男性の社会化」

に起因していると論じ、次の四点を挙げている。


 女性は性的な愛情関係と非性的な愛情の

違いを区別して学ぶのに対して、男性は

性行為なしで愛情を表現する機会を

持たされてこなかった。


それゆえに、男性は愛や親密さといった

情緒的欲求を性行為を通して満たそうと

する傾向が女性にくらべると強い。


 女性との性的関係を持つことが、

男としてのアイデンティティの確立に

重要だという意識を持たされてきた。


それゆえに、男性は女性にくらべて

自己のアイデンティティが危機に

おちいると、性行為を通してそれを

取り戻そうとする傾向がある。


 男性は性的関心、性行為を精神的・

情緒的関係なしに持つことが

できるように社会化されてきた。


この男性の無機的に性行為を持ち得る

可能性は、多くの男性ポルノグラフィへの

関心や子どもからも性的刺激を得ることが

できる事実に現れている。


 男性は、最もふさわしい性的パートナー

は自分より若く、小さく、弱い存在で

あるべきだと社会化されてきた。


一方、女性は最もふさわしい性的パートナー

は自分より年上で、大きく、強い存在だと

社会化されてきた。


性的虐待の加害者にとって、子どもは

彼らの性的パートナーであり、若く、

小さく、弱い存在の延長上にある。


この論文のしめくりとして、彼は、


"子どもの性的虐待をなくしていくため

には男性が女性との平等な性的関係を

保つことを学ばなければならない。"


と主張した。


"支配的でない平等な女性との関係を

持つことのできる男性が子どもを

性的に搾取することはまずあり得ない。


男性の女性に対する関係が

変わることで、男性の、子どもとの

関係も変わるだろう。"


━━━━━━━━━━━━━━━p44


日本の社会では、古くから続く風習に

今なお苦しめられている女性や子どもも

多いのだが、多くのおとなはそれらに

とても無自覚で無関心だ。


だからこそ、私は知り、学ぶ必要性を強く

感じるのです。


性差別社会における加害の四つの前提条件

は、子どもへの性的虐待のみに当てはまる

ことではなく、男性の社会化にさまざまな

性差別問題も含まれており、多くのおとな

が知り、声をあげることが健全な社会を

つくるきっかけになると思います。



私は、父親の過去や背景はほぼ知りませが、

とても暴力的だったことを知っており、

覚えています。


母親もまた暴力的で、その祖父母も

とても暴力的だった。


子どもの私は、祖父母の方が「マシ」だ

と認識しており、祖父母に好かれるように

媚びていました。


それが、生きる為に必要だったからです。


子どもが、生きるために必要なことは、

おとなに媚びることではないのです。



様々な楽しい体験、嬉しい喜びの体験、

発見や達成感などの、学び、食の楽しさ、

健全な対人関係の構築することや、健全な

対話を通し、情緒的にも成長していける

ものだと思うのです。


さまざまな人とのつながりや

コミュニケーションを通し、多くの人の

力を借り成長していくことが、幸せを

感じる心を育てられるのだと思います。


私は、子どもの頃に体験できなかった

ことを、おとなになってから体験して

います。


人間としての素晴らしい心を持つ仲間、

信頼できる多くの方々とつながることで

本来の心を取り戻すことができました。


学ぶことは、何歳からでも遅くは

ないとおもいます。


日本では、性的虐待や性暴力の話しは

避けられる傾向にありますが、身近な

ところで誰もが、被害にあう可能性が

ある問題です。


おとなたちが、性的虐待、性暴力の

知識を持ち、子どもへ正しい知識を伝えて

いくことが、私たちおとなの責任だと

私は思います。


「社会化」されてきたことを当たり前の

知識とせず、古い知識を手放し、

アップデートしていきましょう!



「子どもへの性的虐待」シリーズ⑤を

読んでくださり、ありがとうございます。



次回のシリーズ⑥では、

「「性愛」ではなく「暴力」」

についてまとめています。


❁✿✾担当:伊藤  

毎週、月曜日と金曜日。月に計8回で更新しています  ✾✿❁︎


11月29日(月)は、配信はお休みとなります。

次回配信は、12月3日(金)となります。

どうぞ、よろしくお願いいたします。


 この本は、シリーズでお伝えしていきます。


-----------------------------٭.*・゚ .


性的虐待がどのような深刻な問題を

社会にあたえているかをわかりやすく

述べると同時に、日本が今必要としている

取組みを提言する。


その際に、常に忘れないでいたいのは、

被害者の声であり、視点である。


森田 ゆり

 

―――


様々な本に出逢える幸せと

この記事を読んで下さる皆様へ感謝致します。

 

-----------------------------٭.*・゚ .゚・*..*٭



【伊藤 :前回ご紹介した本】


「子どもの性的虐待」シリーズ①

性的虐待の基礎知識」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/08/120000


「子どもの性的虐待」シリーズ②

「加害者はどんな人物か」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/12/120000


「子どもへの性的虐待」シリーズ③

「被害を受けた子どもの心理」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/15/120000


「子どもへの性的虐待」シリーズ④

「子どもにあたえる長期的影響」


「子どもへの性的虐待」シリーズ⑤

「沈黙の共謀」


―――


「真のダイバーシティをめざして」

〈特権に無自覚なマジョリティのための

社会的公正教育〉

シリーズ①

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/01/120000


「真のダイバーシティをめざして」

〈特権に無自覚なマジョリティのための

社会的公正教育〉

シリーズ②

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/05/120000


―――


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ①

「何を喪失したのか分からない」

 https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/16/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ②

子どもが「見捨てられる」

 https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/19/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ③「境界の混乱」

 https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/23/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ④「喪失が与える影響」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/26/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑤「現在の痛みのサイクルに気づく」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/26/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑥「痛みに対する感情の反応」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/06/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑦「痛みに対する感情の反応【激怒】」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/09/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑧「痛みに対する感情の反応【うつ】」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/13/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑨「痛みに対する感情の反応【うつの急性症状】」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/16/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑩「痛みに対する行動上の反応」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/20/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑪「痛みに対する行動上の反応」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/23/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑫

「自由への4つのステップ」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/27/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑬

「インナーアダルトを育てる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/03/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑭

核となる5つの力 ①自分を認める力

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/06/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑮

核となる5つの力 ②コントロールをある程度手放す

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/10/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑯

「核となる5つの力 ③感情を感じる力」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/13/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑰

「核となる5つの力 ④ニーズを見分ける力」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/17/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑱

「核となる5つの力  限界と境界を設定する力」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/20/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑲

「自分を幸せにできる人になる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/24/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑳

「秘密はいらない、役割はいらない」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/27/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ21

「秘密はいらない、役割はいらない~秘密の起源」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/01/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ22

秘密はいらない、役割はいらない 

影の中から踏み出す、自己否定感から踏み出す」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/04/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ23

「役割に気づく」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/08/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ24

「役割に縛りつけていた信念」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/11/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ25

「新しい関係をつくる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/15/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ26

「家族にあなたの痛みを話したいなら」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/18/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ27

「直面化して痛みの原因を終わらせる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/22/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ28 最終章

「自分を許す、他人を許す」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/25/164200

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「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」

シリーズ①「考えることを楽しめ!」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/09/120000


「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」

シリーズ②「どうして学校に行かなければならないのか」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/12/120000


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「世界最高の教室」シリーズ①

「生きる力をつける」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/28/120000

 

 「世界最高の教室」シリーズ②

「問題解決型学習」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/02/120000


 「世界最高の教室」シリーズ③

「自己主導性」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/05/120000

 

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「新・子どもの虐待」

 

シリーズ①「子どもの虐待対応フレームワーク」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/04/120000



シリーズ②「エンパワメントとレジリアンシー」についてhttps://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/07/120000



シリーズ③「子ども観と子ども像」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/11/120000



シリーズ④「体罰の六つの問題」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/14/120000



シリーズ⑤「怒りの仮面」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/18/120000



シリーズ⑥「性的虐待の深刻さ」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/21/120000



シリーズ⑦「DVが及ぼす影響」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/25/120000

 

 

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〇エンパワーチャンネル1/2

「社会的養護の当事者が語る 前編 伊藤 楓」

https://youtu.be/0wA-6n-uDy0

 


〇エンパワーチャンネル2/2

「社会的養護の当事者が語る 後編 伊藤 楓」

→ https://youtu.be/KTi7y8lQx8Y



〇エンパワーチャンネルhttps://youtube.com/channel/UCifhmLrFFzWMz5Eq8mr-hTA

 

 

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