アコアのブログ

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子どもへの性的虐待シリーズ② アコアOnlineBookSalon

※『アコアOnlineBookSalon』は「コロナウィルス感染症:いのちとこころを守るSOS基金」に寄せられた市民の方のご寄付によるご支援を頂き2021年12月末まで行う事業です。

 

Twitter ⇒ @acoaBookSalon


「子どもへの性的虐待

著者 森田 ゆり


担当:伊藤 楓

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「子どもへの性的虐待

著者 森田 ゆり


-----------------------------



皆様こんにちは😊楓です。


子どもへの性的虐待シリーズ②です。


⚠️ 子どもの性的虐待について解説しています。

ここから先は、自己判断にて読みすすめて

ください。よろしくお願いいたします。



シリーズ①では性的虐待の基礎知識」

についてまとめました。


シリーズ②では、

「加害者はどんな人物か」について

まとめます。


シリーズですすめていきます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。


━━━━━━━━━━━━━━━


「加害者はどんな人物か」


子どもへの性的虐待加害者の大半(7090%)

子どもの知っている人である。


調査によると、性的虐待の加害者の大半は

男性で、女子が被害者の場合は98%が男性の加害者、

男子が被害者の場合も83%の加害者は男性である。


保護者による性的虐待616%で、616%で、

親類縁者による性的虐待25%


知らない人による性的虐待515%である。


━━━━━━━━━━━━━━━


性的虐待の加害者は、特定の人に限らない。


親戚、親、兄弟、隣家の人、コーチ、医師、

公務員とどんな人でもありうる。


子どもの安全を守ってくれるはずの

教師や警察官、警備員が加害者であることも

珍しいことではない。


日本において教師による生徒への性的虐待は、

文部科学省の報告によると、2006年には

わいせつ行為をしたことで学校教員190人が

懲戒処分になっている。


2018年度に児童生徒へのわいせつ行為などで、処分を受けた全国の公立小中高校などの教職員は、282人と過去最多を更新した。そして処分数は、2013年度以降200人から減ることなく推移している。


2019年度にわいせつ行為やセクハラをして処分された公立小中高校などの教職員が273人いたと発表した。過去最多だった18年度(282人)に次ぐ多さだった。



この数は氷山の一角である。

誰にも相談できずに家族にすら話さずに

一人で抱え込む子どもも多くいるということです。


私たちおとなは、公表された調査結果を

鵜呑みにしてはいけない。

なぜなら、この数は「氷山の一角」に

すぎないからだ。


▫️わいせつ行為等の態様で最も多いもの(2007年調べ)


・体に触る→57

・性行→47

・接吻及び盗撮・のぞき→19


⚠︎近年では生徒への性的行為を写真や動画に

撮ってネットに流していた、生徒の下半身などを

盗撮して自分の有料サイトに載せていた。


━━━━━━━━━━━━━━━


被害者にとっては恐怖と不安に一生

さいなまれることになるサイバー性的虐待

ケースも増えてきた。


中略


性的虐待は、被害者の内面をしつこく

いつまでも侵食し続け、生きる力の

みなもとを奪おうとする残虐な暴力である。


にもかかわらず、その加害行為をした側の

罪悪意識はたいへん低い。


━━━━━━━━━━━━━━━p11


「嫌だと言わなかったから」


「本人もたのしんでいた」


「性の喜びを教えてあげた」


「思いちがいじゃないのか」


「注目してもらいたい子どもが作り出した夢想」


とその弁明は果てしなく続く。


しかし弁明の背後に垣間見えることは、

子どもの信頼をたくみに操り、自分の欲望に

子どもを従わせる巧妙な作為と意思である。


加害者たちの弁明を聞いていると彼らの

作為と意思の陰には、加害者の行動に甘く、

被害者にはきびしい社会があることが見えてくる。


━━━━━━━━━━━━━━━


わたしたちの社会は性的虐待加害者たちに

寛容である。


「あんまり可愛かったから、ちょっと

触ってみたくなっただけだ」といえば、

加害行為は「女児へのいたずら」という

言葉があるように、「いたずら」程度の

ことと許されてしまう。


逆に被害者たちは

「そんな服装しているから」

「ませているから」

と果てしない人格非難を受ける。


━━━━━━━━━━━━━━━p11


たとえば、様々な理由で保護された子どもたちの

住む児童福祉施設の虐待事件の2つの事件の記事を

見てほしい。


萩山実務学校事件、国立武蔵野学院の観察寮(

(教護院、現在は児童自立支援)


https://ameblo.jp/kikokikorinko/entry-12434520204.html


路上で女性にわいせつな行為をしたとして、警視庁は、東京都立の児童自立支援施設「萩山実務学校」(東村山市)職員逮捕

https://www.asahi.com/articles/ASL8Y3HS2L8YUTIL00F.html


上記の学園は何度も訴訟を起こされているが、

現在も存在しており、内部の改善は「多少」

された位なのです。


そして、施設内では、身体的、精神的虐待

以外にも、性的虐待、性的暴力は行われて

いました。脱走した子どもも多く知っています。


日常的に虐待や暴力を受けている子どもは、

生きていく気力を奪われ、自信も失い、

自己否定感でいっぱいになる。


他の人の優しい言葉位ではとても

回復への道は進めないのです。


全国での児童福祉施設内での虐待、家庭内での

虐待は、想像を絶する程多くあるのです。


しかし、多くの子どもは口を開き話せません。

誰かにSOSを出した、その後自分がどうなるのか

予測がつくからです。


いじめも同じことが言えると思います。

安心、安全を確保されなければ、

誰かに、心からの叫びの相談なんて

できないのです。


児童福祉施設内での虐待は、近年ニュースで

取り上げられるようになってきましたが、

児童相談所内での少年の自殺も、少女への

性的虐待も大きく取り上げられることは

ありませんでした。


私は、施設内虐待、家庭内虐待、子どもの虐待

について、自分が受けた虐待について

一部内情を公開し、虐待防止や暴力の被害を

受けた方々、差別や貧困についての活動を

していますが、日本では、「残忍な虐待」も

増えていると感じるし、「日常的なしつけ」と

間違えた認識しているおとなも平然と虐待を

していると感じる。


近所でも、ヒステリックな怒鳴り声が

聞こえてくることもあるし、夫婦喧嘩と

子どもの鳴き声が聞こえてくることもある。


身体的虐待、精神的虐待、性的虐待、ネグレクト、これら全ての暴力を行われている子どもは

とても多い。


精神的虐待を受けおとなになった方は、

自分が虐待を受けたとすら気が付かず

生きづらさを抱え生きている方も多い。


日本では、家庭内の深刻な虐待が発覚しても、

加害者が逮捕されることはまれだ。


━━━━━━━━━━━━━━━


被害者を責める世間の重圧を一身に背負って、

性的虐待を受けた子どもたちは


自分の心と身体をじわじわと侵食する

苦しみとともに

生きなければならない。


そここそ性暴力の真の残酷性がある。


この残酷性を今も支えている世間とは

一体誰をさすのだろう。


その問いをわたしたち自身に向けない限り、

子どもへの性的虐待はその長い歴史を

これからも延々と続けるに違いない。


 ━━━━━━━━━━━━━━━


日本国民の自殺は年々増加しています。


私には、自殺した仲間もいます。

私も死にたいと思い続け、苦しみながら

生きてきたので、痛みが理解できます。


福祉につながっても様々な場所で

暴力は溢れかえっています。


わたしたちにできることは、

暴力で解決するという手段を放棄し


コミュニケーションや、尊重を学び

自分も含め、加害を防ぐことに力を入れる

時代を作ることではないでしょうか。


次回のシリーズ③では、

「被害を受けた子どもの心理」についてまとめて

います。


シリーズ②を読んでくださり、

ありがとうございます。


❁✿✾担当:伊藤  

毎週、月曜日と金曜日。月に計8回で更新しています  ✾✿❁︎


 この本は、シリーズでお伝えしていきます。


-----------------------------٭.*・゚ .


人間のいのちの本質はやさしさにほかならない。


やさしさとはわたしの生の鼓動とあなたの

生の鼓動が響きあう喜びである。


大地の身をよじる泣き声に

耳を傾けることである。


今、世界中で自然の生命力が

うめき声をあげている。


その中には人間の子どもたちの

声も混じっている。


森田 ゆり

 

―――


様々な本に出逢える幸せと

この記事を読んで下さる皆様へ感謝致します。

 

-----------------------------٭.*・゚ .゚・*..*٭




【伊藤 :前回ご紹介した本】


「子どもの性的虐待」シリーズ①

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/08/120000


―――


「真のダイバーシティをめざして」

〈特権に無自覚なマジョリティのための

社会的公正教育〉

シリーズ①

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/01/120000


「真のダイバーシティをめざして」

〈特権に無自覚なマジョリティのための

社会的公正教育〉

シリーズ②

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/05/120000


―――


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ①

「何を喪失したのか分からない」

 https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/16/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ②

子どもが「見捨てられる」

 https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/19/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ③「境界の混乱」

 https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/23/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ④「喪失が与える影響」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/26/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑤「現在の痛みのサイクルに気づく」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/26/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑥「痛みに対する感情の反応」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/06/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑦「痛みに対する感情の反応【激怒】」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/09/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑧「痛みに対する感情の反応【うつ】」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/13/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑨「痛みに対する感情の反応【うつの急性症状】」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/16/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑩「痛みに対する行動上の反応」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/20/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑪「痛みに対する行動上の反応」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/23/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑫

「自由への4つのステップ」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/27/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑬

「インナーアダルトを育てる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/03/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑭

核となる5つの力 ①自分を認める力

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/06/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑮

核となる5つの力 ②コントロールをある程度手放す

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/10/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑯

「核となる5つの力 ③感情を感じる力」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/13/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑰

「核となる5つの力 ④ニーズを見分ける力」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/17/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑱

「核となる5つの力  限界と境界を設定する力」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/20/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑲

「自分を幸せにできる人になる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/24/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑳

「秘密はいらない、役割はいらない」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/27/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ21

「秘密はいらない、役割はいらない~秘密の起源」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/01/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ22

秘密はいらない、役割はいらない 

影の中から踏み出す、自己否定感から踏み出す」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/04/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ23

「役割に気づく」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/08/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ24

「役割に縛りつけていた信念」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/11/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ25

「新しい関係をつくる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/15/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ26

「家族にあなたの痛みを話したいなら」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/18/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ27

「直面化して痛みの原因を終わらせる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/22/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ28 最終章

「自分を許す、他人を許す」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/25/164200

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」

シリーズ①「考えることを楽しめ!」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/09/120000


「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」

シリーズ②「どうして学校に行かなければならないのか」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/12/120000


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「世界最高の教室」シリーズ①

「生きる力をつける」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/28/120000

 

 「世界最高の教室」シリーズ②

「問題解決型学習」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/02/120000


 「世界最高の教室」シリーズ③

「自己主導性」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/05/120000

 

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「新・子どもの虐待」

 

シリーズ①「子どもの虐待対応フレームワーク」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/04/120000



シリーズ②「エンパワメントとレジリアンシー」についてhttps://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/07/120000



シリーズ③「子ども観と子ども像」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/11/120000



シリーズ④「体罰の六つの問題」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/14/120000



シリーズ⑤「怒りの仮面」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/18/120000



シリーズ⑥「性的虐待の深刻さ」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/21/120000



シリーズ⑦「DVが及ぼす影響」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/25/120000

 

 

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〇エンパワーチャンネル1/2

「社会的養護の当事者が語る 前編 伊藤 楓」

https://youtu.be/0wA-6n-uDy0

 


〇エンパワーチャンネル2/2

「社会的養護の当事者が語る 後編 伊藤 楓」

→ https://youtu.be/KTi7y8lQx8Y



〇エンパワーチャンネルhttps://youtube.com/channel/UCifhmLrFFzWMz5Eq8mr-hTA

 

 

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