アコアのブログ

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「世界最高の教室」~シリーズ① アコア Online Book Salon

※『アコアOnlineBookSalon』は「コロナウィルス感染症:いのちとこころを守るSOS基金」に寄せられた市民の方のご寄付によるご支援を頂き2021年12月末まで行う事業です。



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担当:伊藤 楓

「世界最高の教室」

著者 ダイアン・タヴァナー

訳     稲垣 みどり

 

世界最高の教室 シリーズ①

※今回ご紹介する本はシリーズでお伝えしていきます

―――

皆様こんにちは😊

 

最近の私は、アボカドの種を育てたり

ネギやバジルを育てたり

プチ菜園にハマっています。

 

最近は、アボカドの種から飛びだした芽の

成長を見守ることが最近の楽しみです😊

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―――

 

今回、ご紹介する本は

「世界最高の教室」です!

 

「世界最高」のものって

なんだろう?

 

私は、それぞれが個々で持っている

「幸せを感じる力」だと思うのです。



例えば、

世界最高のパートナー

世界最高の今日の夕食

世界最高の自分の部屋

世界最高の私

世界最高の学びの場

 

イメージの中で、

色々な世界最高のものを

自分は持っているんだ!と感じるのは

自分の中の幸せを感じるとる力。

 

それは自分だけにしか

感じることができないからこそ、

最高だ!と思えることが幸せに繋がると思うのです。



今日の自分は世界最高だ!と

言い切るのは誰もが自由ですので 笑

 

最近は、がんばってなにかをなしとげた時には

言うようにしています。

 

自分最高だ!

 

おもしろいです。

笑えます。



この本を選んだ理由は、

様々な過酷な体験があったとしても

自分を癒すこと、自分を理解すること、

様々なことを、思い立った時に

学べるということを伝えたいなと思ったからです。



今回は、「生きる力をつける」という

テーマに沿ってご紹介したいと思います。



“実世界では、自分がどこを目指すかを決める

「自己主導性」が必要だ。

 

それを完成させるためには「振り返り力」が

重要になり、メンターがその養い方を指導する。

 

こうしたことは協力によって成り立ち、

組み合わせて使うことで、実世界を生きるための

最新のGPSになる。”

 

※このサミット・プレパラトリー・チャーター・

ハイスクールでは、生徒一人ひとりに必ず

メンターがついている(教師が兼任)



日本での教育は、アップダウン形式で

教師から生徒が教えてもらうシステムだ。



学校の教師は、うけもつ生徒の不安、考え方、

何が好きで何が嫌いか、夢、

人生に何を求めているか、

家族のことなど、その子のことをどれくらい

知っているだろうか?

 

養育者は、子どものことをどれぐらい

知っているだろうか?

 

高校から社会へ出る時に

自分の求める人生について

自分の言葉で語れる子どもが

どのくらいいるだろうか?

 

子どもは、両親や教師に自分のことを

どれくらい話しているだろか?

 

18歳の子どもたちが大人になる準備が

できている!と言いきれる大人はどれくらい

いるだろうか?

 

―――

私が、19歳の頃にホームレスになってしまった

初期の頃、自分は、生きる価値がなくゴミ人間だと

思い込みずっと下を向き歩いていました。

 

社会の一員だという実感が欲しくて

人の多い渋谷の街で過ごしていたのは、

自分の人生を諦めきれなかったからだと

思うのです。

 

どうしてこうなってしまったのだろう…

何度も考えましたが、当時は答えが出ませんでした。

 

親のせいだ!

ブラック会社の社長のせいだ!

私をいじめたあいつのせいだ!

子どものころにいた施設のせいだ!

施設の職員のせいだ!

社会のせいだ!

もう目に見える全員が敵でした…

 

今は、知識を得れば手段も選べること

捉えかたを変えると心も軽くなること

自分にとって様々な選択肢が増えることを

知りました。

―――

 

この本の初めにこのような説明があります。

 

▫️急激に変化している経済に対応するには、

どういうスキルが必要なのか?

 

▫️経済的に安定し、かつ満足で

有意義な人生を送るには

どういう準備をすればいいのか?

 

▫️高校の生徒が、自分が何者で

人生に何を求めるか、

どうすればわかるのか?

 

▫️目的があると感じられる

仕事をするとは、どういうことか?

 

と、書いてありました。



「自己指導」

 

「うまくいく習慣」

 

「やり抜く力」



この本の中では、「準備をする」

その時は「準備不足だった」などの

「準備」という表現が出てきます。

 

子どもの時から、様々なことを大人に教えてもらい、

高校生の時に、これらを身につけるということは、

今後の人生を過ごすための準備であり、

 

「生きる力をつける」

 

と、いうことなのです。



私は、社会に出た時に

圧倒的に足らなかったものは、

様々な知識でした。

知恵を持ち合わせて工夫していましたが

生活の中での知識も必要でした。



施設を退所後、ブラック企業に入っても

なんの対処も出来ず、結果的にホームレスになり

生きる力を失ってしまいました。



今、考えると、ホームレスになり

自立支援施設に入ったことで荒治療の中でも

様々な方との出逢いがあったからこそ

こころの回復もしていけたんだなぁと

ふりかえりをしています。



何歳であろうと、生きる力を学び知ること、

知識を深めることで、様々な問題を解決していく

ことが出来るということ。



そして、この本の中に

 

“あなたが教師なら学校やクラスの運営に

活用でき、あなたが親なら子どもに生かせる”

 

のではないかと思う。と書いてあります。



自分の体験を通して、

失ったものや得たものがあると思います。

 

これらは個々により様々であり、思いも様々。

とても大切なもの。



当時、私は、自分は不幸で何も出来ない

価値のない人間だと思い込んでいました。

 

自分の思い込みが自分を苦しめていたこと、

人に何か強制的に言われたら腹を立て怒り

冷静ではなくなり、悲しくなり、

問題の解決法が全く分かりませんでした。



しんどい時に、人に相談する方法を知っていたり

方法や手段を知っていたら?と考えると、

 

成長と共に学ぶこと、自分の中にある

知識のアップデートをしていくこと、

社会にでる準備をし、整えることは

絶対に必要だなと感じました。



むかしながらの「教育」は

もう役に立たないから

 

第一章はこの言葉からはじまります。



「貧しい子、裕福な子、どちらにも

必要な教育が行き届かない罠」

だと解説しています。

 

著者は、ネガティブな意見に加担するためではなく、

子どもが貧困から抜け出せる道、

「いい人生」を送るための準備をする必要がある為、

この本を書いたと言ってます。



“子どもの成功のためには、正しいと思えないことを

やらせるしかないと感じている保護者は

どのくらいいるのか?

 

そして、こうした不安やストレス、

心配を感じることで、

保護者や子どもは何を犠牲に

しているのか?”

 

“「発明」ではなく「まとめ」

充実した健やかな人を育むのに

必要な知識を集め、理論整然とした、

再現可能なアプローチにまとめた。”

p34.35より抜粋



これが「世界最高の教室」の秘訣だそうです。



立派な志だけでは不十分だから

知識を集めたと書いてあります。



転んだら、起き上がり傷の手当をする。

 

また転んでも、起き上がり傷の手当をする。



方法が分かれば、再現できる。

自分で治すことが出来ないような傷ならば

誰かの手を借り、病院に行く。



これらは、何度も転んだからこそ

学べたことだと思うのです。





最後に。

 

悩みを解決したい時、答えがでない時

 

「もし制約がなかったら?」

(スタンフォード流究極の質問)



行き詰まったら一度考えてみる。

 

もしもなにも制約がなく

決まり事も立場も関係なく

自由に発言できるとしたら?

 

迷ったとき、悩んだとき、

もし制約がなかったら?

と、問いかけてみる。



自由な発想がでてくるかもしれません。



シリーズ①を読んで下さりありがとうございます。

 

次回のシリーズ②へ続きます。

 

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ハワイの諺

 

「‘Ukuli’i ka pua,onaona i ka mu’u」

 

※訳:その花は小さいけれど、

周囲の草によい香りを運ぶ

 

意味:自分が気づいていないだけで周囲の人々に

影響を与えているのだと教えてくれています。

 

一人が笑うだけで周りを明るくしたり、

親切な行いが相手を気持ちよくしたり、

ちょっとしたことでも与える影響は大きいものです。

 

何も得意なことがなくてもただ存在しているだけで、

その人の存在価値はあるということを

教えてくれています。

 

―――

 

様々な本に出逢える幸せと

この記事を読んで下さる皆様へ感謝致します。

 

 

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伊藤 楓:前回ご紹介した本

 

「新・子どもの虐待」

 

シリーズ①「子どもの虐待対応フレームワークについて

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/04/120000



シリーズ②「エンパワメントとレジリアンシー」について→https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/07/120000



シリーズ③「子ども観と子ども像」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/11/120000



シリーズ④体罰の六つの問題」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/14/120000



シリーズ⑤「怒りの仮面」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/18/120000



シリーズ⑥性的虐待の深刻さ」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/21/120000



シリーズ⑦「DVが及ぼす影響」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/25/120000

 

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〇エンパワーチャンネル1/2

「社会的養護の当事者が語る 前編 伊藤 楓」

https://youtu.be/0wA-6n-uDy0

 

〇エンパワーチャンネル2/2

「社会的養護の当事者が語る 後編 伊藤 楓」

https://youtu.be/KTi7y8lQx8Y



〇エンパワーチャンネル→https://youtube.com/channel/UCifhmLrFFzWMz5Eq8mr-hTA

 

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