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新・子どもの虐待 ~シリーズ② アコアOnlineBookSalon

※『アコアOnlineBookSalon』は「コロナウィルス感染症:いのちとこころを守るSOS基金」に寄せられた市民の方のご寄付によるご支援を頂き2021年12月末まで行う事業です。

 

 

「新・子どもの虐待」~生きる力が侵されるとき~

著者 森田 ゆり

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www.amazon.co.jp

 

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担当 伊藤 楓

新・子どもの虐待  シリーズ②

※今回ご紹介する本はシリーズでお伝えしていきます

 

シリーズ①では、「子どもの虐待対応フレームワークについて、子どもの人権が基盤にあり、公衆衛生・子ども観・エンパワメントに沿って構成されていることをご紹介しました。

 シリーズ①

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/04/120000


シリーズ②では、「エンパワメントとレジリアンシー」についてご紹介しようと思います。

 

▫️日本の福祉、教育の分野では、方法論をもった実践プログラムが少ない。

 

→エンパワメントは人権と不可分に結びついた考え方です。

 

“人は皆生まれながらにさまざまの素晴らしい力(パワー)を持っているという人間観から出発します。そのパワーのなかには自分を癒す力、降りかかってきた問題を解決する力、そして個性という力もあります。”p24

 

 

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“人権とはまさに人の生きる力です”

 

“「わたし」が「わたし」であることを大切に思う力です。わたしのいのちを尊重し、他者のいのちを尊重する力です。”

 

“「わたし」のもろもろのパワーを育ててくれるのは「わたし」”



“外的は比較、いじめ、体罰、虐待とさまざまな形をとりながらも共通するひとつのメッセージを人に送り続けます。それは「あんたはたいした人間じゃないんだよ」というメッセージです。人はそのメッセージを信じてしまい、みずからを抑圧してしまいます。それを「内的抑圧」と呼んでいます。「そうか。自分はたいした存在ではない、つまらない人間なのか」と。でも、わたしたちは誰でも皆たいした人間なのです



▫️エンパワメントとはこのような外的抑圧をなくすこと、内的抑圧を減らしていくことで、本来持っているもろもろの力を取り戻すことです。



【レジリアンシー(弾力性)】

人は外的抑圧をはね返してしまう力も持っています。

抑圧が侵入し、心の内に傷をつけられたとしても、その傷を自分で癒してしまう治癒力も人は持っています。

 

【問題解決力を育てる三段階】

1.気持ちを表現する

→感情は言葉にすることでコミュニケーションが生まれます。

誰に対して、何が理由で、相手に何を求め、何をしたいのか。それを言葉にすることでみえてきます。

 

2.人の力を借りる

→人に相談することは弱音を吐くことでもなく、自立していないことでもありません。自分への自信があるから人に力を借りることができるのです。

 

3.行動の選択肢

→問題に直面しているということは、自分の行動の選択肢が狭められてしまった状況に立たされて困っていることです。どんなに絶望的な状況でも必ずなんらかの行動の選択肢があることに気づいていきます。

p28

 

―――

 

私がこの本を読んだのは、いくえさんと虐待の問題や話を熱く語っていた中で、教えて頂いたことがきっかけです。

 

家や施設では、暴力のなか孤立していた時期もありました。

 

毎日怒られるのは嫌だな…

自分が悪い子だから誰も迎えにこないんだ…

どうせ私はなんの取り柄もないダメな人間なんだ…

 

まさに、毎日が外的抑圧からの内的抑圧の嵐でした。

もちろんエンパワメントという言葉や意味も知らず、自分を傷つけることに執着し、職員達に気持ちを表現することを制御されて、自分でも感情を抑え込み、表現することを放棄していました。

 

もしも、大人にこれらのことを教えてもらっていたら、様々な問題も悩みながらもエンパワメントを発揮し、レジリアンシーではね返していたかもしれません。

 

以前に読んだ本の中で、アメリカの被虐待児を追った調査研究を行い、酷い暴力を受けた子ども達が大人になった時に、トラウマで苦しみ生活をしている方、トラウマもなく普通の生活している方がおり、その違いを調査したものが載っていました。

 

これらの一番の大きな違いは、自分の心を守る方法を知っていたか知らなかったかだ。と書いてありました。

 

虐待を受けたとしても、子どもの頃にセラピーを受け自分の心を守る方法を知った子どもは、大人になり虐待の影響を跳ねのける力があると書いてあり、非常にショックを受け驚きました。

私は、子どもの頃に自分の心を自分で守る方法を知らなかったからです。恐らく日本に住む多くの子ども達も知らないのではないでしょうか。



初めに書いた「日本の福祉、教育の分野では、方法論をもった実践プログラムが少ない。」

 

愛や情熱、厳しい姿勢、真剣な関わりだけでは不十分だと森田さんは本の中で仰っていました。

 

エンパワメントという人間と社会に対する分析と価値観に基づく方法論から実践プログラム開発に携わってきたそうです。



虐待、社会の差別や偏見、いじめ、さまざまな暴力が社会に溢れていますが、わたしは今は、エンパワメントを知りました。

 

知らなかった過去の子どもの私にも教えられます。

 

たいした人間じゃないという外的抑圧は嘘だよ!と声を大にして言えます 笑

 

過去は変えることはできませんが、今はさまざなことを知りました。



トラウマはまだまだありますが、レジリアンシーや

エンパワメントを知り自分を癒すことを知ることで、

日々の生活に変化もあらわれました。

 

過去は今じゃないこと、

今は未来ではないこと、

問題や困難は解決できること。

 

なにより、外的抑圧は嘘だということ。

 

わたしたちは誰もが皆たいした人間なのです。



シリーズ②読んで下さりありがとうございます。

 

次回のシリーズ③へ続きます。

 

―――

 

「最も勇気ある行動は、自分で考え続けること。そして声に出すことです」

ココ・シャネル



様々な本に出逢える幸せと、この記事を読んで下さる皆様に感謝致します。

 

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「社会的養護の当事者が語る 前編 伊藤 楓」

https://youtu.be/0wA-6n-uDy0


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「社会的養護の当事者が語る 後編 伊藤 楓」

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