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「新・子どもの虐待」~生きる力が侵されるとき~
著者 森田 ゆり
担当 伊藤 楓
新・子どもの虐待 シリーズ①
※今回ご紹介する本はシリーズでお伝えしていきます。
初めに、私は親の虐待で5歳で児童相談所に保護され、
児童相談所内の一時保護所から児童養護施設に移り、18歳まで住んでいました。
両親から虐待を受け、一時保護所も児童養護施設内も穏やかな暮らしではなく、
虐待や暴力は何故無くならないのだろうか?とずっと考えてきました。
この本の中で、
”虐待を受けている子どもに共通する特徴のひとつは、
誰にも言えないでいるということです。”
“口を開かない最大の理由は、
子どもの訴えに耳を傾け、
真剣に受け止めて援助しようとする大人が
周囲にあまりに少ないからです。”
と、書かれています。
これは、私も感じていたことであり、
多くの当事者の方々へインタビューした中でも
常に感じていました。
子どもの虐待に限らず、大人が他者から暴力を
受けた時にも共通することではないでしょうか。
様々なことが伝え合える社会になりますように。
―――
「新・子ども虐待」〜生きる力が侵されるとき
【本のご紹介】
▫️子どもの虐待対応フレームワーク
①子どもの虐待は公衆衛生の問題である
②子どもの虐待は子ども観を背景に持つ問題である
③子どもの虐待の当事者を援助する方法は
エンパワメント(内的力の回復)である。
という三つの柱が必要です。
その三つの柱のすべてにかかわる子どもの虐待の
問題の基盤は「人権」という子どもの生きる力を
尊重することです。p8.抜粋
“日本では、三日に一人の子どもが虐待によって
死んでいます”(CAPNAの調査に基づく数値)
私は、この数字をみて衝撃を受けました。
虐待を受けていたとしても大人になれたのは、
たまたまなのか?運なのか?!怖くなりました。
子どもの虐待は、大人になれば解決するものでもなく、
身体にも心にたくさんの傷が出来てしまうのに。
森田ゆりさんは、「虐待がもたらす健康医療上の深刻な被害」において
下記のように記しています。
「虐待は公衆衛生の問題」
“もしなんらかの疫病の蔓延で三日に一人の割合で
子どもが死亡しているとしたら、
社会はどう対応しているでしょうか?”
“これは国の深刻な非常事態です”
p9より抜粋
❁*.私達大人が子どもに出来ること❁*.
「あなたにもできる心の手当」
手当の具体的な方法は「聴く」ことです。
※詳しくはp4、p73に書かれています。
私は、手当という言葉が好きです。
転んだ時に職員さんが「いたいのいたいのとんでけー!」
と言って手でさすってくれると安心したこと。
その時に泣かなければ、楓ちゃんは我慢の子!と
いつも褒められていました。
我慢すればみんなの前で褒められるので
全く泣かない子どもでした。
泣いても怒っても良いと知ったのは、
大人になってからです。
全ての子ども達が自然に泣くことすら
許さない社会ではなく、
寛容な社会になればいいなぁ。
次回、シリーズ②へ続きます。
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恐れが伝染しやすいように
勇気もまた伝染する
アリス·ミラー
様々な本に出逢える幸せと、
この記事を読んで下さる皆様に感謝致します。
楓
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