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｢新・子どもの虐待｣～生きる力が侵されるとき～
著者 森田 ゆり
担当:伊藤 楓
｢新・子どもの虐待｣～生きる力が侵されるとき～
著者 森田 ゆり
新・子どもの虐待 シリーズ⑤
※今回ご紹介する本はシリーズでお伝えしていきます
。
皆様こんにちは。楓です😊
東京は暑い日が続いており
最近、出かける時に自転車で移動しており
ガンガン日焼けしております 笑
―――
｢新・子どもの虐待｣シリーズ⑤です。
今回は、｢怒りの仮面｣について
書きたいと思います。
―――
▫️新・子どもの虐待｢怒りの仮面｣
本当の感情に向き合う ※p40より抜粋
〇体罰、虐待を繰り返してしまう親や教師が
その言動を止めるためのステップ
➯➱➩第一ステップ
自分のおさえ切れない感情の
はけぐちとしていることに気がつくこと。
→体罰、虐待は子どもをしつけるためではない。
➯➱➩第二ステップ
それらの自分のおさえ切れない感情と
向き合うことです。
→どんな感情の爆発が暴力として子どもに
向けられたのか？
―――
子どもの虐待の4つの分類
・身体的虐待、
・性的虐待
・義務教育の拒否または怠慢
(ネグレクト)
・心理的虐待
―――
▫️怒りには二つのタイプがあります。
①不正や不当な扱いは許せないと思う
ストレートな一次的感情としての怒り。
②2次的感情としての怒り。
→これが虐待に至ってしまう怒りです。
怒りは｢感情の仮面｣である。
と、森田さんは書かれています。
怒りの仮面の裏側
・寂しさ
・不安
・恐れ
・自分への自信のなさ
・絶望
・見捨てられ不安
などの様々な感情が詰まっています。
これらの感情こそが、自他への攻撃行動を
引き起こしている元凶です。
────────
虐待、体罰を繰り返す人は
｢あの子がわたしを怒らせる｣
とよく言います。
────────
〇子どもの言動が、大人の怒りを刺激したのではない。
〇仮面の裏側の様々な感情が刺激したものである。
〇その人の傷つき体験がもたらしたものである。
→通常は抑圧されていますがわずかの刺激に
反応して膨れ上がります。
DV加害者もこの同じ心理構造で
伴侶や恋人を虐待します。
―――p41から抜粋
｢相手が自分を怒らせるからいけないんだ｣
このように言い訳する加害者は多いのですが、
“このように思っているかぎり、攻撃行動を
繰り返してしまう自分の本当の感情に
向き合うことはないでしょう。
仮面の裏側の感情に向き合うのは
つらいことですが、そのことなしに虐待や体罰を
してしまう自分を変えことは困難です。”
と、森田さんは書いています。
―――
この本を読み、怒りの仮面について
自分に当てはめ、考えてみました。
私が、児童養護施設に住んでいた子ども時代は
とにかく怒っている子どもでした。
当時は、自分が何について怒っているのか、
どうして物に当たってしまうのか、
どうして他者に対して暴言を吐いてしまうのか
などが言語化出来ずに、大人に怒られることが
多く、何度注意されても治りませんでした。
悔しくなり泣き暴れれば、大人達は怒鳴り叩き、
閉じ込められる。
恐怖の中、大人達に｢どうして？｣と聞かれても
何ひとつ答えられないことに対して、
また腹を立てて怒っていました…
子どもの頃、悲しい、寂しいなどが怒りに変わることを
私は知りませんでした。
ただ、わけもわからずむしゃくしゃする！
という怒りの感情だけがあり、常にイライラ
して過ごしていたこと。
それらが自傷行為や攻撃行動の原因になっていたこと、
仮面の裏側の、寂しさや悲しさ、不安や恐れ、
絶望、喪失感、自信のなさ、見捨てられ不安などが
｢怒り｣として出ていたということ。
怒りっぽい子ども、すぐに切れる大人
暴力的な攻撃行動の仮面の裏側には必ず｢原因｣があることと、それに向き合い自覚すること。
抑圧していたものが爆発する前に
自分の仮面の裏側の感情に向き合うことで
変わっていけることをこの本を通し学びました。
私は、両親には恵まれませんでしたが、
様々な学びや気づきをくださる方々に恵まれました。
一緒に勉強できる仲間もいます。
何より、学びと共に素敵な方々との出逢いに
恵まれたことが、自分のモチベーションとなり
平和な空気感が自信へと繋がりました。
瞑想も教えて頂きました。
瞑想なんてやっても変わらない。
と思いこんでいた数ヶ月前の私。
zoomの瞑想会で何も出来ずボケーっと立っていて 笑
こんな恥ずかしい動き無理！
こんなの無理無理無理！とただただ拒否をしていて…
今では毎日、瞑想をしています 笑
人って変わるものですね。
過去の虐待やいじめのトラウマ反応にも
変化が出てきたように思えます。
例えば、外を歩くときに、
他人が私を変な人だと笑っている(いじめのトラウマ)
その思い込みで、ずっと下を向いて歩いていました。
施設に住んでいるのがバレているんじゃないか？
と突然不安になり、髪の毛で顔をかくしたり
キョロキョロし人の顔色をチラ見しながら
下を向いて歩いていました。
そりゃ、私が挙動不審な動きをしているので
通りすがりの知らない人に見られるわけなんですね笑
そういった私の中の｢思い込み｣を手放すこと、
児童養護施設や自立支援施設に住んでいた過去、
ホームレスをしていた過去を恥ずかしいことと
思っていたのは他人ではなく自分自身でした。
自分を恥ずかしい人間だ
自分はバカでダメな人間だ
と責め立てていたのも私でした。
自分の変化や反応を感じられることは
しんどいこともありますが、
自分の加害性も含めてしっかり学び考えていけることは
私にとって幸せなことです。
まずは、自分の怒りの仮面の裏側を知り向き合う。
本当に大切なことだなと感じました。
シリーズ⑤を読んで下さりありがとうございます。
次回のシリーズ⑥へ続きます。
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『自分が怖いと思っているところに
焦点をあててはいけない。
自分が行きたいところに焦点を当てるんだ。』
アンソニー・ロビンズ
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様々な本に出逢える幸せと
この記事を読んで下さる皆様へ感謝致します。
楓
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シリーズ①｢子どもの虐待対応フレームワーク｣について
→https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/04/120000
シリーズ②｢エンパワメントとレジリアンシー｣について→https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/07/120000
シリーズ③｢子ども観と子ども像｣について
→https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/11/120000
シリーズ④｢体罰の六つの問題｣について
→
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〇エンパワーチャンネル1/2
｢社会的養護の当事者が語る 前編 伊藤 楓｣
〇エンパワーチャンネル2/2
｢社会的養護の当事者が語る 後編 伊藤 楓｣
→ https://youtu.be/KTi7y8lQx8Y
〇エンパワーチャンネル→https://youtube.com/channel/UCifhmLrFFzWMz5Eq8mr-hTA
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