アコアのブログ

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「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」シリーズ② ~アコアOnline Book Salon

※『アコアOnlineBookSalon』は「コロナウィルス感染症:いのちとこころを守るSOS基金」に寄せられた市民の方のご寄付によるご支援を頂き2021年12月末まで行う事業です。



担当:伊藤 楓

「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」

著者:シャルル・ペパン

訳    :永田 千奈

 


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「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」~シリーズ②

※今回ご紹介する本はシリーズでお伝えしていきます。



―――

 


皆様こんにちは😊


「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」

~シリーズ②です。


前回は、シリーズ①「考えることを楽しめ!」

について書きました。



今回のテーマは、

「どうして学校に行かなければならないのか」です。



このテーマは非常に興味があり

私が子どもの頃は常に考えていたことでした。



人間生きていれば、楽しいこと、嫌なこと、

喜び、悲しみ、怒りなどの感情がゆさぶられる

出来事は沢山ありますよね。



その出来事について

文章で説明しまとめたものが

この本でした。



読み進める中で、

自分の中の「正論」のような考えや捉え方、

不確かなものを、私と著者とで議論を

楽しみながら学習している感覚になりました。


実践的哲学について解説もあるので

楽しく読める章と、考え過ぎて頭がパンクした章と

分かれますが 笑


理解した時の楽しさに心が癒されました。



この章を繰り返し読みました。



私は、なぜ、学校が大嫌いだったのか?

と、いう疑問の答えが全て書いてあり

腑に落ちました。



小学生の時には児童養護施設で暮らしていたので、

職員さんに何度も学校に行きたくないと伝え

「なぜ、学校に行かなければならないの?」

という質問をしていました。


返ってくる答えはいつもこうです。


「そういう決まりだからね。困らせないで。

子どもは勉強が仕事なの!」



皆様は、子どもにこの質問をされたら

なんと答えますか?




大人達が「学校に行く理由」をきちんと理解し

説明することができれば、


ある日突然、学校に行きたくない!と

訴える子どもに対し、焦らず対話し

向き合えると思うのです。



大人が分からないこと、大人が説明出来ないことを

何度も繰り返し子どもに質問されると、

イライラし怒る大人もいます。



この本の中では、各家庭、個人によりその事情は

様々だからこそ、子どもが学校に行く理由、

行かずにひきこもり、社会との断絶を選んだ場合、

子どもの心へのダメージ、大人になった後の

影響なども詳しく書かれています。



子どもが「平等」さを学ぶ為には、

集団の学校生活の中で、同じ年齢(近い年齢)の

子ども達と一緒に学び、遊ぶことで

平等さを知り得られると言います。


子どもは、自分は大人ではないと理解しているので、

大人と子どもは対等ではない、平等ではない

と感じています。


学校で、同じような年齢の子ども達と触れ合う

ことで得られるものは、大人からは得られないものである。


つまり、子どもが「平等」さを学ぶため、

社会に出た時に困らない生活を送る為に学校がある。


子ども同士の学校でのコミュニケーションからし

学べないものが多くあるということが

まとめられています。



―――


“学校というのは矛盾に満ちた場所なのです”


“小学校に入るとまず、子どもたちは長時間

じっと座っていること、そして規則を守ることを

学びます。

「動きたい」「叫びたい」という自然な欲求

封じられてしまうのです。”p124より抜粋


―――


「自由な人間、良識ある市民、優れた職業人の育成」


生徒の側に知識欲、学びたいという気持ちが

なければ、この3つの教育理念を達成することは

ありません。


―――


上記の教育理念に対しても

学校の矛盾や問題点、解決策、

全ての章に繋がる「自由な精神」をもつために

方法を学ばなければならないという前提で

話がすすんで行きます。


―――


家庭では客観的な評価を得ることが難しい。

親や家族はあくまでも「主観的に」子どもを見ており、

成績の出来、不出来とは関係なく愛情をそそぐものである。

いや、そうでなくてはならない。

客観的な評価は、学校という国家の縮小版のなかで

得られる「副産物」のようなものである。



学校は子どもたちにとってまさに

「家庭の外に出ること」なのである。


中略


学校の存在意義は、子どもを家庭から

引き離すことにあるのだ。


各家庭の事情や生活習慣、親の収入格差から離れ、

学校という外の世界に来て初めて、子どもは

他人に認められたいという欲望を満たすことができる。


―――p136より抜粋



学校で学ぶことは、家庭から離れ、

子どもが自分の存在を示すこと。

世界に向けて一歩踏み出し自分をさらけだすこと。



「学校で個の存在を主張する術を学ぶのだ。」



“「他者に認められたい」という気持ちは家庭では

育ちにくい。”


―――


学校の外に逃げ、さらにそこでも他人の評価を

得ることが出来なかった場合、人は自分が安心できる

ごく狭い世界だけで、不安を抱えながら

生きることになり、快楽や娯楽に身をやつしても、

何らかの欠落を抱えたまま生きることになる。


こうした欠落感は一生つきまとうものである。


―――本書より抜粋


時に「学校から逃げる」ことも大切なことであり、

特に、生命の危険が及ぶようないじめなどは

原因となるものから離れることも

とても大事なことだと思います。



大人達が子どもが悩み困っている時に、

最低限の知識を持っていれば、

大事になる前に消し止めることもできると思うのです。


子どもが家庭の外に出て学校で学べるものは、

家庭では学べないし、家庭でしか学べないものもある。



私の家庭は、機能不全家族


小学校一年生になる前に児童養護施設に移り

育ったのですが、学校も施設もいつも

多くの子ども達と過ごすので、ひとりになる時間と

私だけを認めてくれる大人が必要でした。



悩みがあるときに、教師や大人に相談すると



「(親がアレじゃ)しょうがないよね」と

簡単に片付けられるのが本当に嫌で、

しょうがないという言葉が嫌いになりました。


先程の文章の中に「欠落感」と書かれていましたが、

私は、その欠落したものは、大人になってから

取り戻すことができるとおもっています。


落としたら探しだし拾えばいい。

見つからなければ、新しいものに変えればいい。

とも思っています。


私は、血の繋がりをもった家族には

恵まれませんでしたが、

私を認めてくれる仲間達と様々なものを

共有できる幸せをもっているので、

何か問題が起きても安心して生活がおくれています。



2年前は、怖いものが多すぎて諦めていたことも

環境の変化、心の変化などを繰り返し、

今は、様々なことにチャレンジしています。


私を認め、褒め、励ましてくださった方々に

感謝致します!!



この本は、多くの方々にじっくり

読んで頂きたい本だなと思いご紹介しました。


シリーズ②を読んで下さりありがとうございます。

次回、新たな本をご紹介します!!

 


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「自立した人」「経験から学んできた人」も

実は、他人から評価されてきたからこそ今がある。

 

シャルル・ペパン

 

―――

 

様々な本に出逢える幸せと

この記事を読んで下さる皆様へ感謝致します。

 

 

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【伊藤 楓:前回ご紹介した本】


「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」

シリーズ①「考えることを楽しめ!」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/09/120000


「世界最高の教室」シリーズ①

「生きる力をつける」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/28/120000

 

 「世界最高の教室」シリーズ②

「問題解決型学習」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/02/120000

 

 「世界最高の教室」シリーズ③

「自己主導性」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/05/120000

 

―――

 

「新・子どもの虐待」

 

シリーズ①「子どもの虐待対応フレームワーク」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/04/120000


シリーズ②「エンパワメントとレジリアンシー」について→https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/07/120000


シリーズ③「子ども観と子ども像」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/11/120000


シリーズ④「体罰の六つの問題」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/14/120000


シリーズ⑤「怒りの仮面」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/18/120000


シリーズ⑥「性的虐待の深刻さ」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/21/120000


シリーズ⑦「DVが及ぼす影響」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/25/120000

 

 

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〇エンパワーチャンネル1/2

「社会的養護の当事者が語る 前編 伊藤 楓」

https://youtu.be/0wA-6n-uDy0

 

〇エンパワーチャンネル2/2

「社会的養護の当事者が語る 後編 伊藤 楓」

https://youtu.be/KTi7y8lQx8Y


〇エンパワーチャンネル→https://youtube.com/channel/UCifhmLrFFzWMz5Eq8mr-hTA

 

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