アコアのブログ

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「子どもの性的虐待」シリーズ④ ~アコアOnlineBookSalon

※『アコアOnlineBookSalon』は「コロナウィルス感染症:いのちとこころを守るSOS基金」に寄せられた市民の方のご寄付によるご支援を頂き2021年12月末まで行う事業です。

 

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皆様こんにちは😊楓です。


「子どもへの性的虐待

著者 森田 ゆり


⚠️ 子どもの性的虐待について

解説しています。ここから先は、

自己判断にて読みすすめてください。

よろしくお願いいたします。



シリーズ③では「被害を受けた子どもの心理」

についてまとめています。


今回のシリーズ④では、

「子どもにあたえる長期的影響」

についてまとめています。


こちらの本はシリーズですすめていきます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。


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性的虐待は深い心の傷を子どもに残す」


その深刻さは人格形成の核心ともなるべき、

信頼の心を打ち砕くことにある。


人を信頼することへの恐れと疑い、

無力感、自責感と自己嫌悪、そして

セクシュアリティ(性的感情と性的認識)

混乱は、自己イメージと感情表現能力を

低下させ、ひいては世界全体への不信感を

もたらし、日常生活にも大きな支障をきたす。


━━━━━━━━━━━━━━━p18


PTSD(心的外傷後ストレス障害)

発生率も性的虐待はきわめて高いことが

知られている。


▫️米国の大規模な住民調査では、レイプ

によるPTSD発生率は、男性は65%

女性は46%


▫️事故によるPTSD発症率は

男性は6%で女性は9%


▫️自然災害では男性は4%

女性は5%


▫️身体暴力は男性は2%で女性は21%


このような結果が出ており、性的虐待

被害者にあたえる深刻さを明らかにしている。



━━━━━━━━━━━━━━━


性的虐待は発覚しても、まわりの大人が


「身体的被害がないんだから

たいしたことはない」


「犬にかまれたと思って早く忘れなさい」


と、被害によるダメージを否定してきた。


子どもの性的被害をさす「いたずら」

という言葉が今も使われていることは、

日本社会で性的虐待の深刻さがいかに

軽んじられているかを表す。


被害を受けた子どもたちは、虐待そのもの

がもたらした外傷に加え、まわりの人間の

無理解による二次被害によってさらに

傷を深め、孤立感、自責感、罪悪感を

募らせる。


━━━━━━━━━━━━━━━p19


"子どもの性的被害をさす「いたずら」"


私もこの言葉を見かける度に、

うんざりします。


"いたずら"と呼ぶことで、社会的関心を

逸らしており、これでは深刻さが

全く伝わりません。


「犯人は気持ち悪いね

「被害にあった子どとは可哀想

簡単な会話ですぐに流され、社会からも

関心はすぐに消えてしまいます。


しかし、子どもへの性的虐待のニュースは

頻繁に「軽く」報道されています。

「いたずら」だと。


そして、アナウンサーは、容疑者は

容疑を認め

「可愛らしい子だったのでつい」と

供述しています。


もう、私は何度もこのような報道や

ニュースの記事を何度も見てきました。



"日本社会で性的虐待の深刻さがいかに

軽んじられているかを表しています"


子どもの性的虐待に国民が寛容なのは、


自分又は家族、うちの子どもは

被害者には絶対にならない!という

思い込みが多くの人が持っているから

ではないでしょうか?


子どもは、性的虐待をペラペラスラスラ

話しません。

虐待のある家庭では、子どもは大人の理解を

得られないことを日常から学んでいます。


だから、話さないし話せないのです。



▫️具体的には次のような影響が顕著である。


自傷

・自殺

・自殺未遂の繰り返し

・不安

抑うつ

・薬物などへの依存症

摂食障害

・家出

・非行などの逸脱行動

・虐待体験の再演

・性化行動(人前での頻繁な性器いじり、

他の子どもへの性的加害行為)

・無差別的性行動(たとえば援助交際など)

・性被害やその他の暴力や搾取を繰り返し

受ける。

パニック障害

・フラッシュバック

・解離

・感情鈍麻

・健忘

・複雑性PTSDの諸症状


━━━━━━━━━━━━━━━


「トラウマ生成の四つの力動」


 子どものセクシュアリティ(性的感情と性的認識)に混乱を招く。


性的虐待はときには心地よい身体接触から

始まり、次第に性的な接触へとエスカレート

していく。


知人や家族のメンバーからのこうした

性的虐待はとりわけ、被害児の

セクシュアリティを混乱させる。


 「自分が悪かった」との罪悪感、自責感

または汚れてしまったという自尊感情

低下をもたらす。


「やめて」と言えなかった自分が悪いと

思ってしまう。


 「信頼の裏切り」加害者の大半が

子どもが知っている人である。


信頼し尊敬していた大人から嫌なさわり方を

されることの打撃の大きさは計り知れない。


さらにそれに追い討ちをかけるのは、

子どもが信頼する大人に性的虐待

事実を話しても、信じてもらえない

ばかりか、「はっきりいやと言えなかった

あんたが悪い」と責められることになる。


 「無力感」自分の身体を侵犯された

性的虐待の経験は、自分では外界を

コントロールすることはできない。


何をしてもどうせダメなんだという

無力化をもたらす。


━━━━━━━━━━━━━━━p21


この四つの力動が相互に影響を及ぼし

あいながら、自己イメージ、世界観、

感情能力、問題解決力に取り込まれて

しまいトラウマを生成する。


フィンケルホーらは、そのトラウマの

長期的影響として自他への性的攻撃性、

脅迫的マスターベーションや、性的遊び、

見境のない性的関係へののめりこみなど、

さまざまな性化行動の症状が発生すると

論じている。


━━━━━━━━━━━━━━━


私は高校生の頃に、子ども虐待について

図書館で調べまくった。

(施設では、許可なく図書館に行くことは

禁止されていた。児童養護施設内にある

本には、子どもへの虐待について書いて

ある本はなかった。意図的に"子供向け"

本ばかりが並んでいた。)


身体的虐待、性的虐待、精神的虐待、

ネグレクト虐待について知ることは、

自分を知ることだと思っていました。


大人たちは、大切なことはなにも

教えずに、私の人生を決めてきました。


どんな被害にあっても、感情すら

コントロールし、私が悪かったことに

されるのです。



私が決めることといえば、自分が悪かった

と、思い込むこと、自己否定をすること

だけです。


家族がいたのに、戸籍はひとりにされ、

行先も分からないまま、施設に

放り込み、施設内で起きた出来事を

話せば、否定され抑圧されてしまう。


しかし、高校生の頃に出会った一冊の本が

私を変えました。


その本を読んだ時に、これ、私のことだ。

この人は、アメリカ人なのになぜ、

私のことを知っているのだろう?


と、不思議な感覚になり、児童心理学者で、児童虐待の研究をしている人(著者)が、

本の中から自分の味方をしてくれている!

と感じたことを覚えています。


高校生までは、性的虐待も含め、

様々な虐待経験は自分の「恥」だと強く

思っていたし、誰かに助けをもとめても

「無駄」だと理解していました。


もう二度と話すことはないだろうと。



子どもの性的虐待は、私たち大人が

防ぐことが出来るとおもいます。


なぜなら、大人は社会問題について、

知り、学ぶことが出来るからです。


子どもがSOSを出した時に、

話も聞かずにすぐに疑い、

「あなたの勘違いじゃないの?」

「そんなことある訳ない!」

と、子どもを否定することは、安易で簡単な

対話方法です。


しかし、丁寧に細やかに否定せずに、

子どもの話に耳を傾けてみたら、

重大な事実が出てくるものです。


「秘密」を隠し通すことは自然な行動だと

いうこと。

被害児の話が二転三転することは、

とても多くあるということ、

何度もまわりの人間に信頼の裏切りを

受け続けてきたこと、そして、無力化

している状態だということなどを

知っていれば、無知による無理解や

二次被害は防げることだと思うのです。


「子どもへの性的虐待」シリーズ④を

読んでくださり、ありがとうございます。



次回のシリーズ⑤では「沈黙の共謀」

についてまとめています。


❁✿✾担当:伊藤  

毎週、月曜日と金曜日。月に計8回で更新しています  ✾✿❁︎


 この本は、シリーズでお伝えしていきます。


-----------------------------٭.*・゚ .


1960年代中頃から、フェミニズム運動の

広がる中で、女性たちは自分の

性暴力被害体験を語り始めた。


子ども時代の近親相姦体験、レイプされた

体験など、思い出すまいと記憶の片隅に

押しやり、閉じ込めてきた経験。


跳ね返ってくるリスクの大きさを

知りながら、勇気を振り絞って語った。


他者から被害者へ向け

その勇気に敬意と感謝を込めた

「サバイバー」(生存者)という言葉が

使われるようになった。

 

―――


様々な本に出逢える幸せと

この記事を読んで下さる皆様へ感謝致します。

 

-----------------------------٭.*・゚ .゚・*..*٭


【伊藤 :前回ご紹介した本】



「子どもの性的虐待」シリーズ①

性的虐待の基礎知識」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/08/120000


「子どもの性的虐待」シリーズ②

「加害者はどんな人物か」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/12/120000


「子どもの性的虐待」シリーズ③

「被害を受けた子どもの心理」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/15/120000


―――


「真のダイバーシティをめざして」

〈特権に無自覚なマジョリティのための

社会的公正教育〉

シリーズ①

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/01/120000


「真のダイバーシティをめざして」

〈特権に無自覚なマジョリティのための

社会的公正教育〉

シリーズ②

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/05/120000


―――


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ①

「何を喪失したのか分からない」

 https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/16/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ②

子どもが「見捨てられる」

 https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/19/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ③「境界の混乱」

 https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/23/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ④「喪失が与える影響」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/26/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑤「現在の痛みのサイクルに気づく」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/26/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑥「痛みに対する感情の反応」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/06/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑦「痛みに対する感情の反応【激怒】」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/09/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑧「痛みに対する感情の反応【うつ】」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/13/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑨「痛みに対する感情の反応【うつの急性症状】」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/16/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑩「痛みに対する行動上の反応」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/20/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑪「痛みに対する行動上の反応」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/23/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑫

「自由への4つのステップ」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/27/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑬

「インナーアダルトを育てる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/03/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑭

核となる5つの力 ①自分を認める力

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/06/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑮

核となる5つの力 ②コントロールをある程度手放す

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/10/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑯

「核となる5つの力 ③感情を感じる力」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/13/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑰

「核となる5つの力 ④ニーズを見分ける力」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/17/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑱

「核となる5つの力  限界と境界を設定する力」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/20/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑲

「自分を幸せにできる人になる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/24/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑳

「秘密はいらない、役割はいらない」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/27/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ21

「秘密はいらない、役割はいらない~秘密の起源」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/01/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ22

秘密はいらない、役割はいらない 

影の中から踏み出す、自己否定感から踏み出す」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/04/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ23

「役割に気づく」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/08/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ24

「役割に縛りつけていた信念」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/11/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ25

「新しい関係をつくる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/15/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ26

「家族にあなたの痛みを話したいなら」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/18/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ27

「直面化して痛みの原因を終わらせる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/22/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ28 最終章

「自分を許す、他人を許す」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/25/164200

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「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」

シリーズ①「考えることを楽しめ!」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/09/120000


「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」

シリーズ②「どうして学校に行かなければならないのか」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/12/120000


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「世界最高の教室」シリーズ①

「生きる力をつける」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/28/120000

 

 「世界最高の教室」シリーズ②

「問題解決型学習」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/02/120000


 「世界最高の教室」シリーズ③

「自己主導性」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/05/120000

 

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「新・子どもの虐待」

 

シリーズ①「子どもの虐待対応フレームワーク」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/04/120000



シリーズ②「エンパワメントとレジリアンシー」についてhttps://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/07/120000



シリーズ③「子ども観と子ども像」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/11/120000



シリーズ④「体罰の六つの問題」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/14/120000



シリーズ⑤「怒りの仮面」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/18/120000



シリーズ⑥「性的虐待の深刻さ」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/21/120000



シリーズ⑦「DVが及ぼす影響」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/25/120000

 

 

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〇エンパワーチャンネル1/2

「社会的養護の当事者が語る 前編 伊藤 楓」

https://youtu.be/0wA-6n-uDy0

 


〇エンパワーチャンネル2/2

「社会的養護の当事者が語る 後編 伊藤 楓」

→ https://youtu.be/KTi7y8lQx8Y



〇エンパワーチャンネルhttps://youtube.com/channel/UCifhmLrFFzWMz5Eq8mr-hTA

 

 

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