「心の傷を癒すカウンセリング366日」(今日一日のアファメーション)西尾和美より
4月22日
「怒り」は複雑な感情
__________________________________________
自分は生きるのに、あたいする人間です。
自分は、自分のままでいいのです。
自分は愛するに、あたいする人間です。
自分は、自分の居所をつくっていいのです。
自分を、うんと好きになります。
_____________________________________________________
今日は、「怒り」について少し考えてみましょう。
「怒り」は、とても複雑な感情です。
悲しさ、苦しさ、楽しさ、寂しさなどはシンプルな感情で、
それを持っている人だけに属します。
しかし怒りは、その人の感情であるだけでなく、
その表現は防御であると同時に攻撃ともなります。
あなたの人権が侵害され、命が危険におかされたときには、怒りの表現は、
絶対に必要です。
また、長い間しいたげられ、虐待を受けてきた人にとって、
怒りは回復過程の一つです。
しかし多くの場合、怒りの爆発は、相手への攻撃、虐待となります。
すると相手は傷つき、防御的になったり、怒りで反撃したりします。
そこでは健全なコミュニケーションはストップしてしまいます。
たいていの場合、怒りの下には、ほかの感情があります。
たとえば、傷ついた感じ、裏切られた感じ、自分が分かってもらえなかった感じ、
認め、受け入れてもらえなかった感じなどです。
激しい怒りを感じたら、その場で爆発させないで時間をおきましょう。
「いまは気が動転しているから、少し気を休ませてからお話します」
と言って、深呼吸をしましょう。
そして、この怒りの下にある感情は何なのかを考えてみましょう。
相手とコミュニケーションできるくらいに落ち着いてきたら、この怒りの下に
ある感情について話しましょう。
もし、怒りが大きすぎたら、無理に話しかけようとせず、次の機会にしましょう。