アコアのブログ

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「子どもへの性的虐待」シリーズ⑤ ~アコアOnlineBookSalon

※『アコアOnlineBookSalon』は「コロナウィルス感染症:いのちとこころを守るSOS基金」に寄せられた市民の方のご寄付によるご支援を頂き2021年12月末まで行う事業です。

 

Twitter ⇒ @acoaBookSalon

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皆様こんにちは😊楓です。


「子どもへの性的虐待

著者 森田 ゆり


⚠️ 子どもの性的虐待について解説しています。

ここから先は、自己判断にて読みすすめて

ください。よろしくお願いいたします。



シリーズ④では「子どもにあたえる長期的影響」

についてまとめています。


今回のシリーズ⑤では、

「沈黙の共謀」

についてまとめています。


こちらの本はシリーズですすめていきます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。


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▫️性的虐待の要因


・沈黙の共謀


なぜ子どもの性的虐待が起きるのか。

この素朴な疑問に対する答えは

単純ではない。


一つの性的虐待ケースには

さまざまな要因が重なっている。


個人、家族の持つ要因の背後には、

文化的・社会的要因が影響を及ぼしている。


一つのケースに関わる際には、

総合的な視点を持っていることが

大切である。


━━━━━━━━━━━━━━━p32


性的虐待がしばしば深刻にして

長期的なダメージを被害者にあたえる

最大の理由は、そこにまつわる

秘め事=沈黙の匂いである。


「誰にも言うなよ」と加害者が強いる

沈黙、被害者が守ろうとする沈黙。


そして被害者が語れない環境を温存

している社会全体が培養する沈黙。


たとえ思い切って子どもが訴えても

「あの人がそんなことをするはずない」

信じてもらえず


「犬にかまれたと思って忘れなさい」

たいしたことではないとみなされ


さらには「あんたが誘ったんじゃないの?」

逆に罪の責任を着せられてしまう


「言ったら怒られる」

多くの被害を受けた子どもたちが

そう思っていたことだろう。


━━━━━━━━━━━━━━━p32


実際に、子どものころは私もそう思って

いました。


我慢していればやり過ごせる。

沈黙を守れば安全だ。

恥は隠し通そう。


加害者やまわりの人たちの

言われるであろう言葉を子どもは

日常生活の中で学習しているのです。


「子どもは理解なんてしていない」

「子どもには分からないこと」


と、思い込み決めつけているのは、

いつもおとな達なのです。


子どもは、大人の言動を細やかに

感じとっています。

たとえ、言語化出来なくとも理解

しているのです。


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加害者から怒られるだけでなく、

親から、教師から、子どもを守って

くれるはずの人からも怒られると。


だから、子どもは黙ってしまう。

子どもが黙っている限り加害者は

安泰だ。


まわりの大人たちは何もなかったと

装って、幸福な家族を、安全な学校を

演じ続けることができる。


━━━━━━━━━━━━━━━p33


▫️子どもへの性的虐待が深刻な社会問題

であることを世に問うたパイオニアの一人、

サンドラ・バトラーは1978年に

「沈黙の共謀」を出版して、


<加害者が強いる沈黙>

<被害者が守る沈黙>

<社会が培養する沈黙>


この三者の沈黙ががっちりと結束した

「沈黙の共謀」こそが、性的虐待

発生要因であることを明らかにした。


"ならば、性的虐待問題に取り組む

第一歩は、この沈黙の共謀を

崩していくことである。"


さらに、1980年にはフローレンス・ラッシュ

が、「秘密にしておくのが一番/子どもの性的虐待を、


81年にはジュディス・L・ハーマンが

「父―娘  近親相姦―家族の闇を照らす」

を出版して、性差別社会の奥に沈む犯罪と

して性的虐待がいかに広範囲に起きて

いるかその被害者の声が家父長制の

特権を持つ人々によってどのように

沈黙させられてきたかを告発してきた

女性たちの10年の運動を代弁した。


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「わたしたちが遭遇したのは窒息するほど

膨大な量の否認や合理化や言い逃れで

あり、それらが文学や社会科学、医学、

法学などの権威ある知見としてまかり

通っていた。


性暴力などは実際にはほとんど起きて

いないのに子どもの過剰な空想のなかで

だけ大流行している、というのが

当時の一般的な考え方だった。しかし、

この考えは謝りであることがわかった」

(ジュディス・L・ハーマン前傾書)



社会学者ダイアナ・ラッセルはその後、

この研究分野の記念碑ともなる

性的虐待の発生統計調査を行い、

もはやそれを子どもの過剰な空想として

無視することなどできない学問的基盤を

築いた。

(社会学的数量調査方法として、正確な

結果を期待し得る最高の基準を満たした

方法を用いいた。)



続いて、ゲイル・ワイアットが、

ラッセルの方法論と同じ高い基準を

満たしたコミュニティ標本調査を行った。


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こうしたパイオニアによる努力を

皮切りに、欧米では、大規模な調査や

地域別の調査が数多く行われ、子どもへの

性的虐待が膨大な数で行われていることが、

もはや看過できない事実であると

明らかになっていった。


80年代の後半からは、男子への

性的虐待も相当な数で起きている

ことがいくつもの調査からつきとめ

られていった。


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34人に一人の女子、6人に一人の男子

性的虐待を受けている」

と、引用されることがおおい。


ここで、わたしたち大人が注意せねば

ならないのが、大人から子どもへの

性的虐待も信じられない程の

多くの被害があるが、


子ども間での性暴力の

多さも忘れてはならない。


学校内、塾や習い事、公園や

児童福祉施設内、などでは

大人から子どもへ

子どもから子どもへ

性的暴力が存在している事実がある。


日本は、子どもへの性的虐待や性的暴力に

関する調査は、ほぼほぼされてこなかった。


欧米では、70年代後半から既に動き始め、結果、法整備も行われて来た。


日本はというと、2021年の現在も放置した

ままである。


あたかも、日本では、子どもへの性的虐待、性暴力は、極々一部の特異な例であるかのような扱いだ。


シリーズ①でも書きましたが、

性的虐待は、家庭の外で起きていることが

多いのにも関わらず、児童虐待防止法

第二条の「保護者と、同居人」に限定して

いる部分と、第三条での「何人も、

児童に対し、虐待をしてはならない」という

矛盾は解消すべきだと私も思います。


日本国内での社会問題である、子どもへの

性的虐待、様々な虐待の調査を大規模な

調査と共に、地域別の調査が数多く

行われることで、様々なSOS窓口の対応、

福祉の対応改善にも繋がると思うのです。


私たちの被害を「なかったこと」に

してきたのは、社会の問題です。


隠蔽し、被害者を黙らせる社会ではなく、

誰もが、相談でき、解決へ向け動いていく

社会を目指すことが、平和な社会への

第一歩ではないでしょうか。



「子どもへの性的虐待」シリーズ④を

読んでくださり、ありがとうございます。



次回のシリーズ⑤では、

「加害の四つの前提条件」

についてまとめています。


❁✿✾担当:伊藤  

毎週、月曜日と金曜日。月に計8回で更新しています  ✾✿❁︎


 この本は、シリーズでお伝えしていきます。


-----------------------------٭.*・゚ .


心の応急手当の具体的な方法は

 聴くことだ。


何があったのか事実関係を「尋ねる」

のではなく、なんとなく「聞く」のでなく、


あなたの耳と心を、もって、

「相手の十四の心」を聴くことである。


「聴く」ことはあなたが子どもと

その家族にあげることのできる

最大の贈り物である。


森田 ゆり

 

―――


様々な本に出逢える幸せと

この記事を読んで下さる皆様へ感謝致します。

 

-----------------------------٭.*・゚ .゚・*..*٭


【伊藤 :前回ご紹介した本】


「子どもの性的虐待」シリーズ①

性的虐待の基礎知識」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/08/120000


「子どもの性的虐待」シリーズ②

「加害者はどんな人物か」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/12/120000


「子どもへの性的虐待」シリーズ③

「被害を受けた子どもの心理」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/15/120000


「子どもへの虐待」シリーズ④

「子どもにあたえる長期的影響」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/19/120000


―――


「真のダイバーシティをめざして」

〈特権に無自覚なマジョリティのための

社会的公正教育〉

シリーズ①

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/01/120000


「真のダイバーシティをめざして」

〈特権に無自覚なマジョリティのための

社会的公正教育〉

シリーズ②

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/11/05/120000


―――


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ①

「何を喪失したのか分からない」

 https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/16/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ②

子どもが「見捨てられる」

 https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/19/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ③「境界の混乱」

 https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/23/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ④「喪失が与える影響」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/26/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑤「現在の痛みのサイクルに気づく」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/26/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑥「痛みに対する感情の反応」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/06/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑦「痛みに対する感情の反応【激怒】」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/09/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑧「痛みに対する感情の反応【うつ】」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/13/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑨「痛みに対する感情の反応【うつの急性症状】」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/16/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑩「痛みに対する行動上の反応」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/20/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑪「痛みに対する行動上の反応」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/23/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑫

「自由への4つのステップ」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/08/27/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑬

「インナーアダルトを育てる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/03/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑭

核となる5つの力 ①自分を認める力

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/06/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑮

核となる5つの力 ②コントロールをある程度手放す

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/10/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑯

「核となる5つの力 ③感情を感じる力」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/13/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑰

「核となる5つの力 ④ニーズを見分ける力」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/17/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑱

「核となる5つの力  限界と境界を設定する力」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/20/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑲

「自分を幸せにできる人になる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/24/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ⑳

「秘密はいらない、役割はいらない」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/09/27/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ21

「秘密はいらない、役割はいらない~秘密の起源」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/01/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ22

秘密はいらない、役割はいらない 

影の中から踏み出す、自己否定感から踏み出す」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/04/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ23

「役割に気づく」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/08/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ24

「役割に縛りつけていた信念」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/11/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ25

「新しい関係をつくる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/15/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ26

「家族にあなたの痛みを話したいなら」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/18/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ27

「直面化して痛みの原因を終わらせる」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/22/120000


「子どもを生きればおとなになれる」シリーズ28 最終章

「自分を許す、他人を許す」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/10/25/164200

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「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」

シリーズ①「考えることを楽しめ!」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/09/120000


「考える人とおめでたい人はどちらが幸せか」

シリーズ②「どうして学校に行かなければならないのか」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/12/120000


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「世界最高の教室」シリーズ①

「生きる力をつける」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/28/120000

 

 「世界最高の教室」シリーズ②

「問題解決型学習」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/02/120000


 「世界最高の教室」シリーズ③

「自己主導性」

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/07/05/120000

 

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「新・子どもの虐待」

 

シリーズ①「子どもの虐待対応フレームワーク」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/04/120000



シリーズ②「エンパワメントとレジリアンシー」についてhttps://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/07/120000



シリーズ③「子ども観と子ども像」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/11/120000



シリーズ④「体罰の六つの問題」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/14/120000



シリーズ⑤「怒りの仮面」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/18/120000



シリーズ⑥「性的虐待の深刻さ」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/21/120000



シリーズ⑦「DVが及ぼす影響」について

https://npoacoa.hatenablog.com/entry/2021/06/25/120000

 

 

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〇エンパワーチャンネル1/2

「社会的養護の当事者が語る 前編 伊藤 楓」

https://youtu.be/0wA-6n-uDy0

 


〇エンパワーチャンネル2/2

「社会的養護の当事者が語る 後編 伊藤 楓」

→ https://youtu.be/KTi7y8lQx8Y



〇エンパワーチャンネルhttps://youtube.com/channel/UCifhmLrFFzWMz5Eq8mr-hTA

 

 

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