■キーワード「虐待を受けた子どもたち」
虐待を受けた子どもたちは自分に自信がなく、自己肯定感や自己評価が低いのが特徴だ。
「生まれてこなければよかった」。
そんな感情を抱くことも少なくない。
親から暴力を振るわれたり、育児放棄されたりするのは、「自分が悪い子だから」と思う傾向も強い。
虐待を受けた子どもは、無意識のうちに大人を試したり、いらだたせたりする行動をとることが多く、接する大人にその知識がないと、子どもの行動に腹を立て、怒鳴ったり、たたいたりという事態になりかねない。
非行に走る子どもの背景には虐待があることが多い。
また自殺も、人によっては被虐待の体験が関係することがあると言われている。
親など特定の人との愛情を深めることができずに育つと、他人とうまくかかわれずに、だれとも親密な関係を結べなかったり、逆に見知らぬ人にべたべたしたりといった「愛着障害」を起こすこともある。
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