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「子どもへの性的虐待」シリーズ⑫~アコアOnlineBookSalon

※『アコアOnlineBookSalon』は「コロナウィルス感染症:いのちとこころを守るSOS基金」に寄せられた市民の方のご寄付によるご支援を頂き2021年12月末まで行う事業です。

 

Twitter ⇒ @acoaBookSalon


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皆様こんにちは😊楓です。


「子どもへの性的虐待

著者 森田 ゆり


⚠️ 子どもの性的虐待について解説し、

実際の証言や事件報道も記載しています。

ここから先は、自己判断にて読みすすめて

ください。よろしくお願いいたします。



前回のシリーズ⑪では「子どもの話を聴く」

についてまとめています。


今回のシリーズ⑫では、

「制度改革への提言」

についてまとめています。


こちらの本はシリーズですすめていきます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。


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子どもへの虐待への対応は、福祉、司法、

教育、医療、保健などの各分野の行政と

民間が、制度的にも実務的にもそれぞれの

役割を分担し、地域レベルで相互に連携

プレーをすることで対応しない限り、

一つのケースすら解決をみないかも

しれないという、きわめて特殊な分野である。


ところが、日本の虐待の制度作りは、

児童相談所に役割と責任を集中化させる

形でおこなわれてきた。


その結果、児童相談所の職員の疲弊を

もたらしてしまった。


━━━━━━━━━━━━━━━p146


私は、著者のこの疲弊をもたらすという

流れで、米カリフォルニア州でおきた

ガブリエルくんの事件を思い出しました。


この事件を受けロサンゼルスでは、

児童福祉システムの抜本的な改革が行われ

ました。


https://www.afpbb.com/articles/-/3177720


過去を遡っても、日本でも虐待を受け

亡くなった子どもが多くいる。

しかし、日本では虐待に対応する機関への

改善は殆どないのが現実です。


東京都では、児童相談所を区の管轄とする

特別区」が施行されました。


その説明会に参加もしたのですが、

よく分からない改善ばかりを所長は

説明していました。


例えば、壁の色を明るい色に変えた。

食堂の雰囲気を明るくした。

家具の色、カーテンの色を変えた


児童相談所の対応策についての

具体的な対応策は何ひとつないばかりか

保護された子どものエピソードを

ペラペラ話しだしたり、暴力的な対応を

笑い話に変換し笑いながら説明をして

いました。


その場には、区議や様々な子ども支援の

団体の方も多く出席していましたが、

頷きながら、所長の話を聴いているのです。


保護所での対応について、児童相談所

保護された経験をもとに質問しました。


児童相談所の一時保護所における

異常なルール(規則)の改善はされているのか。


・子どもに対して、威圧的な対応をする

職員への指導は行われているのか。


・子どもへの罰(個別と呼ばれているもの)

は、現在も行われているのか。

など。


質問をしましたが、所長は苦笑いのみで

答えませんでした。


ニュースでも報道されましたが、

一時保護所内で自殺した子どももいました。


職員に脅されたことがきっかけとなった

と報道されていました。


このような保護された子どもを追い詰める

対応はあってはならないことであり、

日本も国が動き、適切な対応をして欲しい。


性的虐待は、身体的虐待やネグレクト

よりさらに介入に困難が伴う虐待で

あるために、児童相談所がその役割を

集中的に担う今までの制度では

対応しきれない。

と、著者も説明している。


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性的虐待対応センターの設置


日本で今最も必要とされているのが、

性的虐待の事実確認をするための、

医学的診断と被害児の司法面接をする

専門機関を児童相談所の外に設置すること

である。


今日の日本の医療分野には、性的虐待

疑われても、その子どもを診察する際の

ガイドが存在していない。


そのため虐待の兆候を見過ごしたり、

子どもの訴えを退けたりする診断が

されることが少なくない。


━━━━━━━━━━━━━━━p147


先に出したガブリエルくんの事件でも、

日本でおきた虐待死の事件でも共通する

ことであるが、被害児の訴えに耳を

傾けず、虐待を行っている両親や

加害者の主張を信じ、痛ましい結果と

なっている。


現に、私も子どもの頃に保護される前に

身近な大人へSOSは出していた。


親に叩かれるからきょうだいで、公園に

いると答えた時に、警察官にこう言われた。


「きみたちがいい子だったら

親は叩かないんだよ」


これは、私たちきょうだいが「悪い子」と

決めつけた前提の答えだった。


そして、両親を怒らせる私たちが

悪い子なんだ。という間違えたメッセージを

受け取るしかなかった。


最後まで「なぜ叩かれるの?」とは

だれにも聴かれなかった。


私の家庭での親が子どもを叩く理由は、

子どもが自分の思い通りにならないという

理由が殆どだった。


赤ちゃんの弟が泣く。

両親が彼氏や彼女を連れてきた時に…

家が汚れていた又は散らかっていた…

子ども達で笑いながら話をした。

隣の家の人にお菓子をもらい食べた。

テレビを勝手につけた。

夫婦喧嘩のついでに。


大概このような理由で私たちきょうだいは

叩かれていた。


前回、まとめた「安全な場所で子どもの

話しを聴く」機関が日本のどこかに

あれば、被害を最小限でくい止めることが

できるのではないだろうか。


そして、虐待をするおとなへの

加害者プログラムは必須である。


私は保護されても、家に戻されまた虐待を

受け苦しんだ子ども達を多く知っている。


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韓国や台湾では、1990年代後半から

性的虐待およびDV(ドメスティック・バイオレンス)

の防止の法的かつ実務的制度を、国を

挙げて目覚ましいスピードで整備してきた。


両国とも日本が足踏みしている間に、

性暴力やDVに関しては日本より

はるかに進んだ制度とサービス提供を

するに至っている。


韓国では警視庁と女性家族省が、

2005年に全国14か所の警察病院に

性暴力およびDVの被害者のための

総合支援センターを設置した。


━━━━━━━━━━━━━━━p148


現在の日本ではどうだろうか。


我が国におけるワンストップ支援センター

https://www.npa.go.jp/hanzaihigai/kohyo/shien_tebiki/pdf/ref1-1.pdf

ref1-1.pdf


主に電話相談となっている。

性的虐待の被害を受けた子どもが

電話で相談できるだろうか?


大阪や愛知へ、被害者が行けるだろうか。

ニュースにも載らなかった被害を受けた

多くの人たちは、ずっと口を閉ざしている

現状もある。


「日本は性的虐待の少ない国」だと

言われたこともある。


しかし、日本では、大規模な調査は

行われていないので、性的虐待件数すら

分かっていない現状がある。


だから、日本は平和だという主張、

他国との数字の比較は意味を

なさない。


他国では、性的虐待とみなされるのに、

日本では未だに「幼児へのいたずら」

として報道されることもある。


何が性的虐待なのか分からずに、

自分の子どもの被害にすら気が付かない

大人も多い。


性的虐待に寛容な国なのである。


とはいえ、児童相談所以外で

子どもが直接相談ができる

シェルターの存在も増えている。


社会福祉法人カリヨン子どもセンター


NPO法人 子どもセンター「パオ」のページ


トップページ | 子どもセンターてんぽ


児童虐待の相談窓口 NPO法人 だいじょうぶ



本書の最後に、虐待を超える力

あるサバイバーの闘いが紹介されていた。


衝撃的な内容も含まれますが、

回復への記録を読みとても理解できた

部分もありました。

内容は控えますが、読んでよかったと

思える記録でした。



日本も他の国へ続き

被害児童が守られる国になりますように。


まずは、日本には多くの性的虐待

被害児童がいることを知ることから

はじめませんか。



「子どもへの性的虐待」シリーズ⑫を

読んでくださり、ありがとうございました。


アコア #OnlineBookSalon も残すところ

2回となりました。


最後まで読んで下さり

ありがとうございます。



❁✿✾担当:伊藤  

毎週、月曜日と金曜日。月に計8回で更新しています  ✾✿❁︎


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ハーマンによるフロイト批判の激しい

口調は、性的虐待の隠蔽の歴史を100年は

延長させたフロイト及び精神医学に対する、

膨大な数の無名な女性たちの怒りを

代弁している。p187


―――


様々な本に出逢える幸せと

この記事を読んで下さる皆様へ感謝致します。

 

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