■キーワード「一時保護所での生活」
虐待を受けた子どものほか、非行、父母の病気などによる養護など、入所する子どもの背景はさまざまだ。保護者による強制的な引き取りなどを避けるため、原則として一時保護所からの通学は認められていない。
プリントなどを中心にした勉強時間は設けられているが、子どもの学習権の確保が課題となっている。
一時保護所は虐待などで傷ついた子どもが最初に生活する場だ。
子どもたちにとっては極めて大切な場所だが、その一時保護所の環境や中での対応がひどすぎるという指摘もある。
なかには、大部屋だったり、私語を禁止したりしているところもあるという。
そのため、一度その一時保護所での生活を経験すると、本来なら保護すべき状態にあるのに、保護を嫌がる子どもが出てくることもあり、一時保護所のあり方は大きな課題になっている。