アコアのブログ

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ガンガジ ~選択

転載元 「ガンガジとの対話 」
http://gangaji.jugem.jp/?eid=47


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 『選択』


【質問者】
ここでお話をするのはとても恥ずかしい気持ちがしますが、
私は、すぐに人を遠ざけ、引きこもり、関わりを絶ってしまいます。
どうしたら、そのようなことをすることをやめることができるかを、
質問したいのですが。


【ガンガジ】  これはあなたが学んできたパワー、力ですね。


【質問者】    とても強烈です。


【ガンガジ】   そうですね。

そして時には、
そのように、人から離れ、遠ざかるパワーが必要なこともあるでしょう。

とても強力ですね。ある人々は、このような力を身につけます。

そこで、私からあなたへの質問は、
この力を捨ててしまう意志が、おありかどうかということです。


【質問者】    はい。はっきりしています。捨ててしまいたいです。


【ガンガジ】   それはすばらしいですね。

それでは、この力を使いたいという気持ちがわき起こったときに、それに近づかないことです。
それほどに簡単なことなのです。
複雑にしてしまうのは、「万が一のときのために、ちょっとだけとっておこうかしら、ひょっとしたら、いつかまたそれが必要になるかもしれないし。」
というものです。

あらゆるスピリチュアルな教えが、あなたを夢中にしてきた力に溺れることを、放棄する必要性について語っていますよね。

あなたに楽しみを与えているこの力は、同時にあなたに苦しみも与えています。
あなたはそのことに気づいていらっしゃいます。
力には限りがあるということをご覧になることができるのは、成熟ですね。

あなたがほんとうに欲しいものは、
ご自分を切り離してしまうその力よりも深いのです。

あなたは気づいていらっしゃらないかもしれませんが、
この力を使っているとき、あなたは段階を踏んでいらっしゃいます。



【質問者】   嫉妬です。比較です。


【ガンガジ】  嫉妬。比較ですね。

始めに、比較が起こり、そして嫉妬が起きますね。


【質問者】   はい。


【ガンガジ】   それから?


【質問者】    不足感が起こります。


【ガンガジ】   不足というストーリーですね。

そして、不安というストーリー。


【質問者】    はい。


【ガンガジ】   不安のストーリーには、恐れがありますね。

それから?


【質問者】    。。。


【ガンガジ】   それから何が起きますか?

と申しますのはね、ここまでは、まったく問題がないんです。

問題はどこにもありません。

痛みが伴っているかもしれませんが、痛みには問題がないんです。

痛みを避けようとあれこれさがし始めると、とたんにそこに苦しみが生まれます。

やめる必要があるのはそれなのです。

痛みを避ける方法探しです。

痛みには何も問題がないのです。

避ける方法をさがすのを止めてみるとそのことがよくわかります。

では、次に何が起きるのですか?


【質問者】     感情が傷つくのを避けようとします。


【ガンガジ】    感情が傷つくのを避けようとする。

そのとおりです。

それでは、そのことの中に入って行きましょう。

どのようなステップがありますか。

あなたの感情が傷つくのを避けるステップですね。

あなたは、あなたご自身に何と言ってきかせるのでしょう。

マントラがそこにあるはずです。



【質問者】    とても早く起こるのでよくわかりません。


【ガンガジ】   そうですね。

では、動きをゆっくりご覧になってください。

スローモーションにしましょう。

そうすればはっきりとご覧になれるでしょう。

(笑い)

あなたは繰り返し練習を積んでいるので、とても早くそれが起きるのです。

例えば、車を運転する時と同じですね。

次はどのステップだったかなあ、と考えることはありませんね。

普通はまったく考えもせずに運転なさいますね。

でも誰かに教える時は、

ここをこうやって、次はこうやって、それから、こんなふうにサイドミラーを見て、

という具合にひとつひとつゆっくりとなさるでしょう?

ですから、そういうふうに、教えていただけませんか?

あなたの中でどのようなことが起きて、

自分の殻に閉じこもり黙りこくってしまうのかを、私に教えてください。

さあ、どうやって、殻に閉じこもったらいいのかを習いたいんです。

ステップを教えてください。

(会場笑い)



【質問者】    はい。


【ガンガジ】   あなたにとっては、

それはとても自然に起きてしまうのでしょうが、

でも実際は、自然に起こる訳ではありませんね。

そこに至る、道があることを今ごらんになりましたよ。


【質問者】    虚ろになります。


【ガンガジ】   虚ろになるのですね。

(ガンガジ 虚ろな顔を作る)


【質問者】    後ろの方で、黙りこくってしまいます。


【ガンガジ】   それからどうなさいますか。

こころの内側では、どのように感じていらっしゃいますか?


【質問者】 そうすれば、

みんながどこかに行ってしまうということはありませんから。


【ガンガジ】   なるほどそれはそうですね。

わかりました。 私にもそこまでならできます。



【質問者】    よろしい。よろしい。

(会場爆笑)

それから、アドナリンがたくさん出ます。

(笑い)



【ガンガジ】   アドナリンの分泌ですね。

それはなぜ出てくるのでしょう?

どうやってそれを生じさせるのですか?



【質問者】    よくわかりません。


【ガンガジ】  よく見てご覧なさい。

私に教えてくださるのでしょう?


【質問者】    そうですね。

(笑い)

ええと。 怒りでいっぱいになるんです。



【ガンガジ】  こういう状況を引き起こした誰かに対して、

怒りでいっぱいになる訳ですか? つまり、

「私をこんなふうに自分の殻に逃げ込ませた誰かに対してですか?」



【質問者】   そう。そう。その通りです。


【ガンガジ】  わかりました。

さあ今、『私』というストーリーができましたよ。

比較や、嫉妬という感情や、無価値観が基盤にある不足感ですね。

ここで、誰かを引っ張ってこなければいけない訳ですね。

その人がこの物語を私に引き起こした張本人な訳です。



【質問者】  はい。彼らが私をのけ者にしたからです。


【ガンガジ】  ほらほら、やっと物語がリアルになってきましたね。

首のこのあたりに感じ始めましたよ。

「あの人たちが、この私を、のけものにしたんだわ!!!」

(質問者 会場 爆笑)

それから?



【質問者】   これ、皆さんの前では、やりにくいです。

(爆笑)

ええと、どこまでいったのだったかしら。



【ガンガジ】    物語を、解いている所です。

とても固く絡まっていたので、何が起きているのかもわからず、

あなたは、ただそれが起きているように感じていたのですが

それを、ほどいています。


そして、いま、 『私は被害者だ』というところまで解きました。


二つありますね。

まずは、この嫉妬という感情の被害者です。

そしてもうひとつ、この感情をわたしに与えた、だれかの被害者です。

そこから、私は逃げなければなりません。



【質問者】  そうです。


【ガンガジ】  それでは、このあと、逃げるためには

次のステップをどうしたらいいのかを知りたいのですが、教えてくださいね。

例えば、身体や、感情はどうなるのでしょうか?

どうやって、虚ろになればいいのでしょう?

どうやって、引きこもり、どうやって隠れたらいいのでしょう。



【質問者】    話すのを止めます。

それから、歯を固く噛み締めて、 



【ガンガジ】   (実際にそのようにしながら)

目はどうしたらよいですか?



【質問者 】   石のように固く、とても冷たく。

(笑い)



【ガンガジ】   こんなふうにですね。

(笑い)

それから身体はどうすればいいですか?

特別な姿勢というのはありますか?



【質問者】   そうですねえ。どうでしょうか。



【ガンガジ】   今、その状況を実際に感じてご覧なさい。



【質問者】    縮こまります。背中を丸めます。

被害者ですから、被害者の姿勢になります。


【ガンガジ】   そうですか。

(ガンガジ 笑いながら)

ねえ、 大変な労力ですよ。これはもう。。。

(会場爆笑)



【 質問者】   

(質問者も爆笑しながら)

はい。そうなんです。

すごく疲れて、大変なんです。



【ガンガジ】   まったく、労力がいりますねえ。

大変なエネルギーを使いますよ。これは。


【質問者】    はい。すごいエネルギーを使います。



【ガンガジ】   それではね、

さあ、 解決方法は何でしょうか?

実際にはもっとたくさんのステップがあるのだと思いますよ。

でも十分なステップをごらんになりましたね。

解決方法は何でしょうか?



【質問者】    ???



【ガンガジ】  たった今ご覧になったたくさんのステップの中の、

どの段階であっても、このようにおっしゃることができるのです。


「もう止めよう」

「この小さく閉じてしまう力を、捨ててしまおう」と。


さあ、それでは、

まっすぐに座ってご覧なさい。

そして、目をしっかり開けてね。


それから、こんなふうにね、

「こんにちは。 私の気持ちは傷つきました。

私はそれをあなたのせいにしています。」


(笑い)


それとも、単に、

「傷つきました。」


それともね、

こんなふうにもおっしゃることができますよ。

「愛しています。」とね。



【質問者】  

(大きく微笑みながら)


ありがとうございます。



【ガンガジ】   ほらね。

そのとおりです。

このほうがずっと簡単なのがおわかりになりましたね。



【質問者】    はい、ほんとうに簡単です。



【ガンガジ】   そうです。

簡単な事実なのに、誰もがそのように認めるのが嫌なのです。

(会場笑い)


なぜかと申しますとね、

私たちは、じぶんで作り上げたこの力に、

それはたくさんの時間や労力を注ぎこいできたからです。


そしてそれを、特別で素晴らしいと思いこんできたからです。


それを捨ててしまうと、無防備になってしまう・・と勝手に決め込んだのです。

傷つくかもしれませんしね。

でもね、ご自分を防御しても、どっちみちやっぱり傷つくんです。


なんてひどい冗談だったのでしょう。

(会場笑い)


もし防御がうまくいくのでしたら話は別かもしれませんよ。


ところが実際は、防御をすると、ますます傷が深くなるのです。

傷を、苦悩に変えてしまうからです。


おわかりでしょうか?


傷は傷でしかありません。


例えば、

嫉妬は、痛みを伴いますね。


嫉妬するべきじゃないとか、嫉妬してもよいだとか、

色々なことが言えるかもしれませんが、


嫉妬はもうすでにそこにある訳でしょう。

嫉妬という、人間体験の一部ですね。


それなら、それを感じてみてご覧になってはいかがでしょう。

「私は嫉妬しているわ。傷ついていて、恐れでいっぱいだわ。」

という具合にです。


そして、いかがでしょうか?

「愛しているのに。 どうしよう。

黙りこくって殻にとじこもり、嫌いになろうか。」

とおっしゃるかわりに、

傷つき、愛する。


傷つきながら愛する、というのは、いかがでしょうか?


私は皆様に、

傷つきながら愛することの方を、お勧めしますね。


傷つくことには美しさがあります。

傷つくことはまったく人間的な感情です。


動物も嫉妬するのかどうかはわかりません。


私たちは、否定的な感情は人間特有のものだと思いがちですが、

蟻を研究なさった方のお話ですと、

蟻にもそれぞれに個性があるのだそうです。


私たちにとって、蟻は蟻にしか見えませんが、

仕事をしたくないから隠れている蟻がいたり、

その蟻をわざわざ探しに行って仕事に連れ戻す蟻がいたりするのだそうです。

(会場爆笑)


もっともっと蟻について研究してみれば、

コメディアンタイプの蟻だとか、悲劇タイプの蟻だとかもいるのかもしれませんね。

(会場爆笑)


まるで、神と同じですねえ。

私たちの感じ方や感情は、いってみれば、芝居の中の一部なのです。


この貴重な人生を、傷つくことを避けながら生きている結果が、苦しみです。

死んだ人生ですね。

(質問者に向かって微笑みながら)


あなたの人生が死んだ人生だと申し上げているのではありませんよ。

この特別なシナリオ、つまり、自分を閉じてしまい、虚ろになるという

一般的な『ストーリー』に関して申し上げているのです。


『傷ついている物語』というのは、

『傷つくという体験』とはまったく異なります。


『傷つく体験』は、ストーリーによって生じてくるのかもしれませんが、

直接的な体験です。


そこでは、愛を覆い隠す必要などありません。


無表情になる必要も、うちひしがれる必要もありません。


ただ単に、

愛し、傷つく、それだけです。






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