アコアのブログ

暴力あるいは暴力の影響を受けた女性たちの回復支援/当事者団体(福岡市) NPO法人アコアのブログ                        自助グループMTG /カタルシス瞑想会 / ARTプロジェクト/Dance WorkShop / 女性のための福祉サービス自立訓練(生活訓練)事業所「アミーガ」(藤崎)

https://npoacoa.wixsite.com/npoacoa

Mail:npoacoa@gmail.com TEL:092-210-3355 (080-5171-3501)

女性のための福祉サービス自立訓練(生活訓練)事業所「アミーガ」(藤崎) https://npoacoa.wixsite.com/amiga

バイロン・ケイティ「The Work」

バイロン・ケイティ「The Work」

・・・・・・・・・
バイロン・ケイティの「ワーク」(The Work)は、
世界のあらゆる苦しみを引き起こしている考えを突き止め、問いを投げかける方法です。

自分自身や世界との間に平和を見つける方法なのです。

オープンマインドさえあれば、年齢や健康状態、教育歴を問わず、誰でもワークを行うことができます。

バイロン・キャスリーン・リードは、30代でひどいうつ状態になりました。
その後、10年かけてうつはひどくなり、ケイティ (人は彼女のことをこう呼びます)は、ほぼ2年、ベッドから 離れることもままならず、自殺衝動に囚われていました。

ところがある日の朝、絶望の淵に立っていた彼女は、人生を変えるような気づきを得ます。

ケイティは、何かについて、そうあるべきではないと思っている時、自分が苦しむことを発見しました。

「夫は、私をもっと愛するべきだ」、「子供たちは私に感謝すべきだ」というように。

逆にそうした考えを信じていない時は、安らぎを感じたのです。

うつの原因となっていたのは、身の回りの世界ではなく、世界について自分が信じている考えだと気づきました。

ケイティは、 幸福を見つけようとする試みは逆効果であることを悟ります。

 世界は「こうあるべきだ」という自分の考えに合うように世界を変えようと無駄な努力をするよりも、こうした考えに問いかけをし、あるがままの現実と向き合うことで、想像できないほどの自由と喜びを体験することができるのです。

ケイティは、「ワーク」と呼ばれる、シンプルながらパワフルな探求方法を編み出しました。

それにより、実際に心の変化を生み出すことができたのです。
その結果、ベッドから動けず、自殺衝動に悩まされていた彼女は、人生がもたらすあらゆるものへの愛で満たされるようになりました。




『苦しみの終わり』(PDF) 

~あなた以外に、あなたを自由にできる人はいない。 
この小冊子は、その方法を教えることでしょう。 ‐バイロン・ケイティ




(以下「苦しみの終わり」より抜粋)

バイロン・ケイティのワークにようこそ」

 序文 
1986年に私は、現実と言い争う思考を信じるときにのみ、人は苦しむということを理解しました。

現実がそうであるのに、そうであってほしくないと思っても、無駄なことです。

それは、猫に「ワン」とほえろと教えるようなもので、死ぬまでがんばってみても、やはり猫は、あなたを見上げて、「にゃ~」となくだけでしょう。 

これは一見、当然のことのように見えます。けれどももしもよく見てみるならば、こういったたぐいの思考が一日のうちに山ほど現れることに気づくでしょう。

「人はもっと優しくあるべきだ」「こどもは行儀よくあるべき」「隣の人はもっとちゃんと庭の手入れをすべきだ」「あの人は私を捨てるべきじゃなかったのに」「もっとやせなくては(あるいは、もっと魅力的にならなくては、もっと成功しなくては)」こういった思考は、今のままの現実に対し、そうであってほしくないと期待する声です。

こうして、あらゆるストレス、欲求不満、落ち込みが生まれます。 「ワーク」になじみのない人は、よく私にこう言います。

「でも、現実に抗議することをやめたら、私は力をなくしてしまうでしょう。ただ受け入れてしまったら、消極的な人生になってしまう」̶ それに対し、私は答えます。

「ほんとうにそうだと、あなたに分かりますか」

いったい、どちらの方があなたに力を与えるでしょうか。

「あの人は私を捨てるべきじゃなかったのに」か、「あの人は行ってしまった。さて、私はどうしようか」か。

現実をありのままに見ることで、知性的な選択をすることが可能になります。

抗議することは、あなたを制限します。

 「ワーク」は、起こるべきではなかったのに、とあなたが考えていることは、起こるべきだったということを明らかにします。それは起こるべきだったのです。というのも、それは起こったのですから。
そして、この世のどんな思考もそれを変えることはできません。

だからといって、それを大目に見るとか、認めるということではないのです。
消極的になるのはありません。
それはただ、物事を抵抗なしに、内面の葛藤というストレスなしに見るということなのです。

だれも自分の子どもに病気になってほしくはありません。
だれも自分のパートナーに去ってもらいたくはありません。

けれども、そういったことが起きたとき、マインドのなかでそれに抗議することが何の助けになるでしょうか。私たちは無邪気にそうしていますが、それはそれ以外のやり方を知らないからです。

 「ワーク」は現実とのあいだのつらい戦いをやめ、物事をクリアに見る方法を提供します。

特定の、鋭い質問を用い、私たちの思考を調べ、自分の混乱に気づきます。

これは自己認識です。

マインドが自分に出会い、自分を紙の上にとどめ、それを問い直すことで、「あるがまま」に抗議をすることがもたらす因果関係を理解します。 

もしもこのことがピンと来ないとしても、心配はいりません。先に進むにつれ、もっとはっきりしていくでしょう。
 

~まわりの人をジャッジし書きとめ4つの質問をしひっくり返す  ~




「3つの物事」 

 全世界には、3つの物事しかないということを私は見つけました。

私の物事、あなたの物事、神(あるいは、高次のパワーと言い換えてもけっこう)の物事です。

私にとっては、現実が神です。なぜなら、それが統治しているのですから。

もし、あなたが自分の人生を生きていて、 
私がマインドのなかであなたの人生を生きているならば、
誰がここで私の人生を生きることになるのでしょうか。

もちろん、私は孤独でしょう。
マインドのなかで、人の物事に首を突っ込むことで、私は自分を留守にしてしまいます。 

他の人の最善の道が自分には分かるというのは、傲慢というものです。

長い目で見て、あなたの人生において何がベストか、あなた以上に本当に私に分かるのでしょうか。

この傲慢が、緊張や心配や寂しさをもたらします。

次の機会に孤独や分離感を感じたならば、自分にきいてみてください。

「私は誰の物事に首を突っ込んでいるのか」と。




 原因と結果 

あなたが恐怖(あるいは怒りや落ち込みやストレスなど)を体験するとき、その感情の背後には必ず思考があります。

思考が原因で、感情は結果です。

今まで私たちは、(関係性やセックス、食べ物、お酒、ドラッグを使って)一時しのぎの快楽や幻のパワーで、その結果を変えようとしてきました。

それは、うまくいったでしょうか。 

問い直しをしないとき、
もともとの思考は隠れた原因として残り、さらにそれにまつわる概念を培養していきます。

そうなると、マインドはおのずから、
それが正しいということを証明する証拠を集めていきます。

「ポールは私を愛していない。彼は私の話をけっしてきいてくれない。いつも私に怒鳴るばかりだ...」

そこで感じる感情を紛らわそうとすることもできれば、
その原因を調べ直すことも可能です。 

不快な感情が出てきたとき、私はその背後にある思考を調べ、
それを書きとめ、4つの質問をします。

感情を変えようとはしません。


「ワーク」をし、そして、感情が変わり、人生全体が変わることに気づくのです。
これが真実のもつパワーです。 

不快な感情を楽しみにすることを勧めたいと思います。

それは、あなたが、問い直していないある信じ込みにしがみついていて、「ワーク」をするときだ、と教えてくれる、目覚まし時計のアラームのようなものです。

問い直しを通して、明晰さを手に入れてください。
理解を持って、不快な感情と出会ってください。

どうして外の誰かが満足と調和をもたらしてくれることを待っているのですか?


安らぎはいつも、あなたの内側、4つの質問のすぐ先にあるのです。


~ まわりの人をジャッジし書きとめ4つの質問をしひっくり返す ~
ジャッジメント・ワークシート】(pdf)
【ひとつの思いを調べるワークシート】(pdf)



「ケイティ語録」
・ 現実と争うとき、あなたは負ける̶それはもう必ず。
・人格は愛さない̶それは何かを手に入れようとする。
・私に祈りがあるとしたら、それはこうなるだろう:「愛されること、認められること、感謝されることを望まないでいられますように、アーメン」 
・自分の進化の程度を偽らないように。私の苦しみの犯人は、私だ̶それはもう、まったく例外なく。 ・直接の道は、こうだ̶「神はすべてであり、いいものだ」
・ 教師にたずねたいと思うことはなんでも、あなた自身にたずねてみること。
・もしあなたが本当に真実を知りたければ、答えはやってくる。 
・私を好きになるのはあなたの仕事ではない̶それは私の仕事だ。 
・今まで起こった最悪のことは、調べ直しをしていない思考だ。 
・あらゆる戦争は、紙の上にある。「ワーク」をし、内側に安らぎを見つけなさい。そうすれば、世界はそれに従う。それは法則なのだ。 
・正気は決して苦しまない。 
・あなたが必要としている教師は、あなたが一緒に住んでいる人です。あなた、きいてますか。 
・私は自分の観念を手放しはしない。私はそれと出会い、問い直す、するとそれが私を手放す。 
・現実はつねに、それについてのストーリーよりも優しい。 
・究極的には、私は知ることのできるすべてだ。
・混乱は、唯一の苦しみだ。 
・物事はあるがままにしてある。投票をすることはできない。それに気づきましたか。 
・全世界が私を愛しているということは、私にとって実にクリアだ。ただ、人々がそういう理解に達していると期待してはいない。 
・肉体的な問題は存在しない̶マインドの問題があるだけだ。 
・死に対する恐怖は、愛に対する恐怖の最後の煙幕だ。 
・私が理解するまでは、あらゆる快楽は苦痛だ。そしてそのとき、私は探し求めていた快楽となる。
・私は私がずっと望んでいたものだ。 
・私にとって、現実が神だ。それが統治しているのだから。 



https://npoacoa.wixsite.com/npoacoa