いくえです。
先の記事に「祈りの実践」やアティーシャのスローガンに関することを書きました。
読んでくださった方、ありがとうございます。なぜあの記事を書いたのか・・少し書かせてください。
ご存じの方も多いと思いますが、私が20歳の時、両親は事故で亡くなりました。
その日の朝、私は彼らを「行ってらっしゃい」と言って見送り、夕方に病院に呼ばれて、霊安室に連れていかれ、冷たくなって並んでいた二人と対面したのです。衝撃でした。
両親の死後、毎朝起きてすぐにお線香をあげる習慣がつきました。数年間は般若心経も読んでいました。
苦しかったからです。依存症も悪化しました。次の日を生きるのが辛くて自殺企図も繰り返していました。
それでも死ねない自分の心をすこしでも平和にしたくて、ほんとうに苦しくて朝から祈りました。
その習慣は33年間たった今も続いています。旅行中はやりませんが家にいるときはそれなしに一日が動き出すと気分が落ち着かなくなります。今の家には仏壇はないので、両親や愛する人たちの写真を飾ってある棚に、お線香を焚いてお祈りしていますが、この本(チベット仏教)に出会ってからは毎朝これを唱えています。
私と、私の大切な人、私の知らない全ての人が幸せと幸せの源を享受しますように。
私と、私の大切な人、私の知らない全ての人たちが苦しみと苦しみの源と無縁でありますように。
私の大切な人たち、もちろんそれはアコアの仲間たちもです。(初めて言います)
今の私のところには、毎日だれかしら連絡をしてきてくれます。3件〜5件以上です。「苦しい」「怖い」「つらい」というSOSを送ってくれる仲間、怖い場面やしんどい場面を過ごしているだろうと思われる仲間。そんな仲間の名前を祈ることも多いです。
自分の祈りなんて他言する必要はないと思っていたので今まで話しませんでした。
がしかし、どうしてもシェアしたくなる出来事がおきたのです。実は私は先週から森田ゆり先生の素晴らしい講座「MY TREEジュニアプログラム」を受講しています。その実践プログラムのなかにはこの「祈り」(瞑想)が登場するのです。今回受講したのは「子どもの性的虐待被害と加害の回復プログラム」でしたが、このアティーシャの三段階の祈りがMETTA瞑想として、子どもたちに実践してもらえるようにテキストに載っていて、それを森田先生の声で読み上げられたとき、響きすぎて感激して泣いてしまいました。 こうした慈愛や戦士の教えを伝えていけるトラウマケアが広がっていけるのは本当に素晴らしいことだ!とかんげきしたわけです。・・・・・で、久しぶりにシェアしてみた、ということです。
暴力がなくなりますように。暴力という手段を選ばない人が増えていきますように。
私たちの心が穏やかでありますように。穏やかさを奪われずにいられますように。
もしも奪われたとしてもすぐに取り戻すことができますように。
愛を選んでいきましょう。愛で在ることを思い出しましょう。
選べることが自由であること。そして、毎日なにを思い出すのか・・
その内容、言葉やイメージが私たちの人生を創造していきますからね。
では、今日もいちにちありがとうございました。
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チベット関連情報
映画『ルンタ』・・・中国政府によるチベット人への圧制に対する抗議として、2009年2月から2015年9月までに亡命チベット人を含め148人が焼身抗議を行い、そのうち124人が亡くなっています。焼身抗議は現在でも後を絶たず、その数は2017年12月までに160名に及んでいます。この映画はチベットに移り住み、チベット人を支援している中原一博さんを追いかけたドキュメンタリー映画です。
(私はちょうどこの映画が公開されていた時に偶然知り合った(7歳でチベットからインドに亡命した)P君と一緒に観ることになり、P君からもチベットのことを教えてもらう機会を得ました。