アコアのブログ

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False Evidence Appearing Real(現実のようにみえる絵空事)といわれる FEAR(恐怖心)~『ライフレッスン』より

『ライフレッスン』エリザベス・キューブラー・ロス

 

【第八章 恐れのレッスン】(p204より)

 

恐怖心に立ちむかっていき、チャンスをものにするようになったら?

さらに大胆になって、夢を追いかけていったら?

愛の経験に自由に身をゆだねて、人間関係に充足をみいだすようになったら?

世界はどんなものになるだろうか?

恐れのない世界。

信じられないかもしれないが、人生にはわれわれの経験をこえることがたくさんある。

恐れがなくなったとき、可能性は一気にひろがる。

 

われわれの外側でも内側でも、あたらしい世界が…恐れのない世界が……発見される日を待っている。
恐怖は、原始的なレベルでは、有用な警報システムである。

夜遅い時間に大都会の裏通りを歩くときは、恐怖心が染力事件に巻きこまれる危険を回避することに役立つ。現実的に危険が予想されるような状況においては、恐怖心は健全なシグナルになる。

恐怖心は安全装置であり、それなしに生存を維持することはむずかしい。

しかし、じっさいには危険が存在しない状況でも、恐怖を感じてしまうばあいがある。

リアルな恐怖心ではなく、つくられた恐怖心である。

怖いという感情はリアルなのだが、現実にはなんの根拠もない。にもかかわらず、不眠やひきこもりの原因にさえなることがある。つくられた恐怖心はわけもなく、ただ人を苦しめるだけのもののようにもみえる。

それにとりつかれると人は無力になり、なんの手も打たずに放置しておけば廃人になってしまう。

俗に、False Evidence Appearing Real(現実のようにみえる絵空事)といわれる FEAR(恐怖心)である。

その種の恐怖心は過去の経験に根ざし、未来にたいする恐れとなってあらわれる。

ところが、よく観察してみれば、つくられた恐怖心はある目的のために奉仕しているものだともかんがえられる。すなわち、それはわれわれに、愛を選びとる機会をあたえてくれているということだ。

 

くられた恐怖心は成長と癒しをもとめる、たましいの叫びである。

つくられた恐怖心そのものが、それまでとはべつのやりかたで、恐怖を克服して愛を、幻影を克服して
現実を、過去を克服して現在を選びとるための機会なのだ。

本章で「恐れ」「恐怖心」といっているのは、じつはこの「つくられた恐怖心」のことである
恐れをつうじて自己の道をみいだし、恐れが提供している数々の機会を活用することができたら、人間は他人の反対や非難を恐れず、自己を過剰に抑圧しない、自由な人生を送ることができるようになる。

 

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