アコアのブログ

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自助グループについて(ikue) 回復のためのステップ10

 

自助グループについて  ikue  

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まず自分自身のことを少し書いてみます。

 

私自身も若いころは、ずっと一人でもやもやを抱えていました。

 

自分の症状(心と体からのサイン)を理解できず、めちゃくちゃざっくりと「自分がだめだから」「このままじゃいけない」と、漠然とした不安と大きな自己嫌悪を誰にも話せずにいました。

 

とはいえ、誰に、何を、どのように話してよいかなんて全くわからず、外向きにはふつうの顔を装っているだけれど、いつも疲れていました。

 

当時の私の内面(思考と胸のあたり)は、

激しい嵐に巻き込まれているかのような、混乱。

圧倒的な何かに押しつぶされるような、無力感。

いたたまれなくなる不安の波にのまれて自分を見失うような、心細い感覚。

 

受け止めるなんて到底できないと思うような、そんな辛い状態から逃れるために、いろいろな依存行動が必要だったのです。紛らわしたり誤魔化したりする方法がなければ生きていられなかったのです。

 

対人関係(私は恋愛でしたが)の心理ゲームで得られる(偽の)、充実感’、

食べ物を使った’コントロール’や、’浄化’作業、

飲酒や薬物で一時的にでもすべてを忘れられる、’解放感’、など。

 

何度もどん底体験を繰り返したのち、

セラピーで傷ついていた・寂しかった自分を、認めて・癒して、心理を学んで、

自分の行動の心理背景を理解し・新しいコミュニケーションを学習し、

自助グループで語ることで、より丁寧に自分の本当の気持ちに気づくことができるようになっていったのです。

 

カタルシス瞑想会では、自分の感情の嵐の中に立ち、すべての感情(怒り・悲しみ・恐怖・喜び)を体験します。感情に向き合うこと・感情の中に入っていくことも今はもう怖くなくなりました。

日常生活で、感情に振り回されることや感情から逃げようとすることも不要となり、泣きたいときにはただ泣くし、怒りたいときにはちゃんと怒りを感じることができます。怖い時には仲間に「たすけてください」「手伝ってほしい」と、言えるようになりました。

 

これは私が50歳を過ぎた大人だからできる・・のはなく、

自分の日々のトレーニングの賜物だと思っています。

チャレンジしたから手に入れられた自分の状態です。素晴らしい。

 

わたしたちのライフはプロセスだといわれているし、私も実感しています。

つまり、いつまでも進化の途中なわけですが、今は依存症という夢の中で過ごしていた時の私が欲しがっていたもの・・

「充実感」も、「浄化」も、「開放感」も、不健全な方法でなく、健康的な日々のなかで体験できるようになれていることが、ほんとうに嬉しいし、素晴らしいなあと思います。

 

 

世界には、いろんなことを改善するための、いろんな考え方、方法があります。

親や周りの人に教えてもらってこなかったことを、学びなおすことができるのです。

 

「自分はACだから、まだまだ学ばなくちゃいけないんだ・ぴえん」

と嘆いちゃう人もいるかもしれませんが・・

「嘆き」は嘆きで、許してあげて。

そこにくっついてる感情(悲しみ・怒り・恐怖)を開放してあげればよいのですから、

 

学ぶこと、わかちあうこと、はげましあうこと、新しい人間関係をいきていくこと。

それは、

私たちの好奇心や創造性を開花させてくれることにもなるし、

それが、

新しい人生を開いてくれることになるし、

自分の自信につながるのです。

 

踏みつぶされた自尊心を取り戻す・勝ち取る・・と言った感じでしょうか。

 

 

 

「回復のステップ10」のように、先行く仲間として、

(これからも続く自分の回復のプロセスのひとつとして)

自分の体験を伝えていくことは大事です。

 

メッセージ募集しますので、

よかったら、アコアに送ってくださいね。

 

 

 

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「回復のための10のステップ」

 

1 私たちは他人との関係で傷ついたことへのこだわりから離れられず、この執着のために日々の生活がままならなくなっていることを認めた。

 

2 人間関係へのこだわりは他人の評価を気にするところから始まり、自分の意思の力を信じすぎたことでひどくなったことを理解した。

 

3 今までの生き方を支えていた意志の力への信仰をやめ、他人の評価を恐れることなくあるがままの自分の心と身体を受け入れようと決心した。

 

4 あるがままの自分を発見するための今までの生き方を点検し、両親との関係から始まる人間関係についての点検表を作った。

 

5 上記の点検表を先を行く仲間に見せて語り合い真の自己の発見に努めた。

 

6 偽りの自分の下に隠れていた真の自己を実感できるようになり、この“もうひとりの自分”と和解しようと思うようになった。

 

7 今までの生き残るためのやり方が、真の自己を見失い、傷つけ、成長の最後の段階を踏みそこなったことに由来する、ということに気づいた。

 

8 自分の生き方の点検を続け、新たに気づいた無理な生き方は、勇気を持って変えることを心がけた。

 

9 自分の命の自然な流れを実感できるようになり、その自然な流れに漂うことの落ちつきを楽しむようになった。

 

10 これら自分の経てきた成長のステップを、まだ親との関係へのこだわりに溺れている人々に、正確に伝えた。

 

 

 

 

 

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