アコアのブログ

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<利用される子供たち>

「ファミリーシークレット」~傷ついた魂のための家族学
  (ジョン・ブラッド・ショー著 香咲弥須子訳)より



<利用される子供たち>


世代間の境界がぼやけ、あるいは侵害されると、子どもたちは両親の結婚生活へ巻き

込まれるということはすでに述べた。それを配偶者化という。


こどもは結婚生活を維持するために、いろいろな形で利用されることがある。


子どもは、両親の不仲を心配して、彼らが仲良くなるように行動するスケープゴート

になる。拒食症になったジュリエットの娘がこのケースだ。


「可愛い子」「才能のある子」「強い子」となることによって

両親の注意を惹くこともある。


どちらのケースも、子どもに気を取られることによって、

両親は彼ら自身の問題から目をそらすことができる。


子供たちは、彼らが使われていることに気づかないが、無意識でそれを知っている。



そして意識の上で気づかないまま怒りや憤慨が鬱積し、

いずれ彼らは、それを恋人や配偶者、こどもたちへ投げ下ろすことになるのだ。



子どもを配偶者化するもう一つのやり方は、

彼らに親の空虚感や痛み、失望の面倒をみさせることだ。



結婚生活は、彼らの親密さの必要性を満たすには葛藤が多すぎ、

死んでいるので、

子供らが特別な存在になる。


「あなたは私のただ一人の大事な子。これは私たちの間だけの秘密よ」

息子にこのような態度で接する母親もいる。



子どもはいつも、親の恐怖心を感じ取っている。


子どもたちが両親の夫婦関係の空虚さを埋めるために使われるとき、

彼らは子ども特有の無邪気さを失う。




有害な恥は、様々な暗い秘密を導く。

そして暗い秘密は、家族間に大きな機能障害を生む。



機能障害の家族は、メンバーを家族内に縛り付け、慢性的な不安を作り出し、

信頼感を損なわせ、それぞれの思考力、想像力を押さえつける。



また障害の度合いがもっと深刻になると、メンバーは自己否定や感覚を麻痺させるた

めに中毒症状を呈したり、自虐行使に走ったりすることになる。



そして何より、暗い秘密は、現在あるいは未来の子供たちに

させるのである。



「ファミリーシークレット」~傷ついた魂のための家族学  
(ジョン・ブラッド・ショー著 香咲弥須子訳)より

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