アコアのブログ

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第5回DV勉強会 参加者の感想です。

こんにちは、ヨーコです。

10/28(木)第5回DV勉強会は5名の参加でした。

第5章「なぜ彼女は彼のもとにとどまるのか」を皆で読み合わせ、分かち合いました。

参加者の皆様の感想です。

 

【Aさん】

「被害者たちに将来を想像できるまでやってあげないと、被害者は加害者のそばから離れない」という仲間の話を聞き、

具体的にいうと、経済的支配、子どもを利用する支配等DVの構造と関連し、その一部は社会が支援を与えられると思います。

 

自分の場合だと、暴力的・抑圧的な環境に育てられ、家庭だけではなく、学校にも支配関係をよく経験しました。私にとってこの世界はあまり信頼できず、私が感じた愛は体的緊張感と関連しています。

だから、親密関係にある相手に支配されることは、実は、子ども時代のトラウマの再現でもあり、今気づきましたが、自分の混乱の愛着とも深く関わっています。

当時の自分にとっての「先が見えない」こととは、ロールプレイで相手に依存してしまい、支配され、その不健康な関係の中で自分の力とほかの人間に対する信頼をだんだん失い、「なぜ明日はこないだろうか」と思い込んでしまう状態でした。

そもそもこの世界との深い関係(私を軸とする世界、つまり、まわりの人たちとの関係)がそもそも構築されていなかったので、それから新たな関係性も見られませんでした。

正直、ロールプレイで当時は完全に麻薬中毒者みたいになり、その加害者が帰国しないと、私は永遠の無限階層に陥り、自らその人から離れる自信を持っていないです。極端な手段でしか終えられないという当時の狂った考えが頭によく来ていました。

 

そして、子どもを理解してあげず、性同意や人間としての権利等何も教えてあげず、結局一方的に被害者を責めたりし、ジェンダー的不平等であり、経験価値だけ注目する社会が最悪です。

 

以下は私が受けた信田さよ子先生の講座についての内容ですが、きちんと整理できていなかったので、自信を持っていないままに書いてみました。大変申し訳ございません。

 

まず被害者自身が被害を受けたということを認識したかどうかという問題です。被害者自身はまずそれを認識しないと、「被害者」が存在しない、というのは社会に被害者の存在が見えないことになる。そのため「加害者」も存在しなくなるのです。

 

加害者からの立場でいうと、加害者は語ることを抑圧されているから、言葉がありません。私の理解では、多くの加害者は男性であり、男性はそもそも抑圧されているところを言葉であまり表現しない環境によって育てられ、自分の弱さをまず認めないから、男性のつらさは個人のつらさになり、それで、男性という集団は共通項の言葉を持っていません。それについて、ジェンダー規範や家父長制と大きく関わっているのではないかと思います。また、言葉がないから、加害者と被害者との対話ができず、加害者は「加害者」として定義されにくくなります。

 

加害者は語れないと、責任問題が生じてきます。

具体的に言うと、加害者にとってのちょうどいい責任がなく、あるいは極端的な責任になり、即ち、

①「加害者」がいないから、加害者の責任もそれ自体解除され、あるいは、

無限責任になり、例えば、戦後の日本みたいに永遠に責任を取らないといけないのかというような問題になります。

よって、どのように加害者に自覚させ、主体性を持って語らせるか、どのようにして加害者と被害者との対話になれるか、という方向を考え続けられると思います。

 

【Bさん】

「なぜ彼女は彼のもとにとどまるのか」

DV被害者にとっては、辛い章でした。

離れられない自分を責めてしまったり、葛藤の中にいるから。

けれどこの本では、DV当事者の心理ダイナミックスを原型的に表したロールプレイを用いて、今後起こるかもしれない暴力関係の萌芽に早くから気付くのは至難の業だと教えてくれます。

決して異常な人たちの異常な病理ではないのだと。

誰でもが被害者に、加害者になり得る可能性があるのだと。

この言葉に救われながら、だからこそ、自分には関係のないことだと興味、関心を持たずにいる人々に伝えていく必要性もあるのだと強く感じます。

DVに繋がる思想、社会的な刷り込み(男性優位社会が長い間培ってきた男女の力関係、性差別社会)が根強く私たちの中に浸透しているのだということにまずは気付き考え直すことが必要だと思います。

男性もそれによって抑圧されている部分がある、そのゆがんだ放出の矛先が弱いもの(女性、こども)にむけられるという構図。

誰でもが学ぶべき必要があると感じずにはいられない。

 

次回は11/11(木)、25(木)、12/9(木)、2(木)です。

いずれも、21:00~22:30の開催です。

 

参加ご希望の方は、

1.npoacoa@gmail.com

 (こちらへメールでご連絡ください。)

(※初めての方は、『件名:メーリングリスト参加希望』でお願いします。

DV勉強会メーリングリストに登録させていただき、日程等のご連絡さしあげます。)

 

2.LINEの”あこあOnlineMTG🌸202004”

(登録されている方はこちらでもお申し出可能です。)

 

※初めてご参加される方はこちら↓の過去記事(詳細)をご覧ください。

(森田ゆり著「ドメスティックバイオレンス~愛が暴力に変わるとき」の事前購入は、

最新版 第4刷(2020,6,6発行)をご購入ください。)

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