ツイッターで見かけた「アウフヘーベン」という言葉を確認してみました。
【アウフヘーベンとは】(コトバンクより)
アウフヘーベン(〈ドイツ〉Aufheben)
ヘーゲル弁証法の基本概念の一。
あるものを否定しつつも、より高次の統一の段階で生かし保存すること。
止揚。揚棄。→アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ →弁証法
以下は、何処にでも起きがちな 問題を解決しようとするときに役に立つ説明だったので こちらにもご紹介します^^
家族のなかで起きる問題や、意見の違いも、こんな風に 解決できたら 楽しいですね
。
物事を 多角的に捉えられるようになると
、楽になる。いわゆる しなやかな思考。
^^
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「こつやり通信」http://kotsuyari.comより
http://kotsuyari.com/archives/134.html
アウフヘーベンの意味とは例文など
2016/6/13 言葉
アウフヘーベンという言葉の意味がわからなかったので、
調べてみました。
アウフヘーベンとは、
ヘーゲルが提唱した哲学の概念(用語)で、
日本語では「止揚(しよう)」と訳されます。
ある物事において問題が見つかった時に、
その問題を積極的に受け入れて克服し、
よりよい状態へ導いて解決することを
「アウフヘーベンする」というようです。
もう少し、詳しくみていきましょう。
◆アウフヘーベンは、弁証法に出てくる
アウフヘーベンは、もともと、
哲学者ヘーゲルの弁証法(べんしょうほう)という
問題解決などの方法論の中で出てくる言葉でした。
ヘーゲルの弁証法とは、
ある案件・主張<テーゼ>に対して、
問題点・矛盾する点を指摘した主張<アンチテーゼ>が明確になった時、
その問題をも解決し<アウフヘーベンする>
より本質的で、発展した第3の答え<ジンテーゼ>へ導くというものです。
つまり、
アウフヘーベンとは、
よりよい状態へと問題を解決する行為ということになります。
「アウフヘーベン」という行為・状態よりは
「アウフヘーベンする」という動詞としての方が、
使う機会は多いかもしれません。
◆アウフヘーベンの例文
有名な例があります。
ある主張では、「この図形は、三角形である。」(テーゼ)
と言っているのに対し、
矛盾する問題点として「この図形は、まるにも見える。」(アンチテーゼ)
という意見が出てきました。
おかしいですね、
同じ図形をみているはずなのに、
この図形は、
円形にも見えるというので、
何か根本的な秘密があるようです。
この問題をよく考えて
アウフヘーベンしてみましょう。
すると、この図形は、
「円錐」(ジンテーゼ)であるという考えに辿り着くことができました。
円錐は横からみると三角形ですが、
下からみると、円形です。
矛盾していたふたつの主張が
どちらも否定することのない、
より本質的な主張へ発展した結果です。
◆<その他アウフヘーベンの例文>
・「カレーがたべたい」「パンが食べたい」
「ならアウフヘーベンしてカレーパンを食べよう」
・対立した問題があるときは、
アウフヘーベンして、第三の道を探るとよい
日常生活では、あまり出てこない言葉かもしれませんが、妥協でも、どちらかを屈服させるというわけでもないアウフヘーベンという概念は、
問題を解決するときの道のひとつとして
知っておきたいなと思います。
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