仲間から「『カールロジャーズ入門』を読み終えました、他にお勧めはありますか?」というメールをいただいたので、アコアにあるロジャーズの本からこちらをご紹介します。
「これが私の真実なんだ 麻薬に関わった人たちのエンカウンター・グループ」
1970年に原版が制作されたBecause That’s My Wayは、麻薬に関わった人たちのエンカウンター・グループの記録映画で名誉あるピーボディ賞を受賞した。 この賞は、放送、記録フィルム、教育番組のすぐれた作品に授与される格式の高い賞で、放送界のピューリツアー賞トいわれている。 1960年代後半、アメリカではベトナム戦争反戦運動が高まり、ヒッピーや反体制派が広がる中で、若者たちによる麻薬の濫用が深刻な社会問題になっていた。 そうした状況の中でピッツバーグの教育TV局の依頼に応じて麻薬関係者のエンカウンター・グループが企画・開催された。 ロジャーズが見事なファシリテーター役を果たしているこの映画を見ると アルコール中毒者、犯罪者、少年院、刑務所、紛争事態、さらには学級経営、生徒指導、組織運営のあり方などにもエンカウンター・グループ的なアプローチを広げてゆくことが十分に可能だと強く感じられる。 このたびその日本版が制作されたのに合わせて、スクリプトを英和対訳テキストとしてまとめた。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
・カール・R・ロジャーズ 1902‐1987。アメリカの歴史で最も影響力をもった心理学者。教育、カウンセリング、心理療法、紛争解決、平和の分野においての影響は、傑出したもの。ヒューマニスティック心理学の創設者として、共感的なあり方、厳密な研究、16冊の著書と200以上の専門的な論文の著作を通して、世界にインパクトを与えた
・畠瀬/稔 関西人間関係研究センター代表、京都女子大学名誉教授
・加藤/久子 学校法人山口学園ECC国際外語専門学校非常勤講師
(*本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
*「エンカウンターとは」
本音を表現し合い,それを互いに認め合う体験のことです。 この体験が自分や他者への気づきを深めさせ、人とともに生きる喜びや、わが道を力強く歩む勇気をもたらします。
*「エンカウンター・グループとは」