ikueです。
東京でのカウンセリングを予定している方のひとりは、心の回復クラスも受講中です。
今回は テキストをお渡ししようと思い、
丁寧にファイリングしていました。
彼女は 私と同じくらいの年齢で母親になり、
離婚をしたので、現在は、ひとり親としてお子さんを育てています。
応援させてもらえることが
とても嬉しいです。
トラウマケアが出来ていないままの子育ての難しさは私もよく分かります。
私は 20歳の時に両親を事故で亡くし、グリーフケアも依存症のケアも全くできていないままの本当に危ない子育てでした。余裕のない 毒親でした。
ひとり親は、経済も家事も子供のお世話を一人で負担することになります。
加えて自分の体調やメンタルが思うようにいかないことも多々あり、そんな時の 子供のお世話は 本当にしんどいです。
偏った考え方のパターンに捕らわれていることに気づきもせず、同じ思考を ぐるぐると考えすぎて自律神経のバランスは乱れ、
料理も手作りする余裕がなく (摂食障害ならなおさらのこと) 添加物の摂取も多くなり、鬱にもなりやすいし。
ひどい悪循環です。
たとえば、子供の情緒が不安定になると、母親の自分自身のトラウマにも刺激が入ります。
保育園や幼稚園、学校からの指摘や、ママ友さんとの付き合いもしんどいし、
世間から浴びせられる言葉や視線は、
負担になるものが多いです。
私も若いシングルマザーとして、パワハラ、モラハラ、セクハラに遭っていました。
今なら 言い返したり逃げたりできますが、当時はあまりにも世間知らずすぎて、「すべて私が悪いのだ」「もっと私が頑張らないと」などという 自己責任論に洗脳されていましたから、
いちいち反応し、 いちいち傷ついて、結果的に、子供たちに負担をかけることになってしまいました。
「自分の頭は 洗脳されてるのかも?」と気づいた私は「催眠療法」を教えてくれる学校に入り、「意識と無意識」や「心の仕組み」を学びました。
自分が味わった寂しさや辛さを、子供たちには味合わせたくない!という強い思いを持てばもつほど、
あるいは、
自分の母親みたいにはなりたくない!と思えば思うほど、
それに捕らわれて結果的にはそうなってしまう。
努力逆転効果。
(それは「意識と無意識の仕組み」です。
母親の辛そうな姿を見る子供は、情緒が不安定になったり、振る舞いが不自然になっていくものです。
(実は それは「子供が健康だからこそ」なのです。
母親自身の内側のインナーチャイルドが癒されていない場合、子供は親(自分)とは別の人間であり、自分とは違う個性や能力があるのに、
子供と自分を「同一化」してしまう。
子供に起きた体験を自分の体験にしてしまう。
母親自身が 境界線を侵害されてきた場合、
他者と 同一化しがちです。
(相手の頭のなかを読み取ろうとし、そのことばかり考えてしまう など)
アダルトチルドレンは、自分が親から学べなかった たくさんのことを 学ぶ必要があります。
(もちろん、トラウマケア や カタルシス(抑圧してきた感情の浄化発散)をしないと、新しいことを学ぶ元気やスペースも生まれませんが、、)
アダルトチルドレンの子育ては たしかに大変です。
それでも、自分自身の回復プロセスを自覚しながら進めていくことができれば、
新しい理解と知識は「知恵」となり、それまでの体験は子どもの成長を応援することに役立ちます。
私は自分の息子たちに私が学んだ心の勉強を教えました。 自分の家族に起きていたことや
自分のトラウマ、トラウマの影響、作られた思考パターン、依存症からの回復プロセスなどを 話しました。
数年前、長男が ギャンブル依存や鬱になった機会には、長男のインナーチャイルドワークもさせてもらいました。
その体験を 次男とも分かち合いました。
きっと彼らは、自分のパートナーや 自分たちの子供にも 傷ついたインナーチャイルドや アダルトチルドレン、話の聴き方や 自尊心、暴力の仕組みなどを伝えることができると思います。
私は、求めさえすれば機能不全の連鎖を止ませることは可能だと思っています。
回復は難しい、なんていう言葉も、
刷り込まれた暗示のようなものかもしれないのです。
世間に押し付けられたイメージを、いちどすべてを疑って、自分の 実感と直感を信じて 自分で考えて、見極めて、自分の挑戦を楽しんでいきましょう。
有名な人でも、偉い立場の人でも、
当事者から学ぶ姿勢がない人たちのことは
相手にしなくて良いと思います。
彼らは 知らないし、
知ろうともしないのだからね。
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