「傷ついたインナーチャイルドがあなたの人生を汚染する仕組み」
汚染(contaminate)という単語を用いて、傷ついたインナーチャイルドが私たちの生活を汚染する様をいくつか述べたいと思います。
C・O・N・T・A・M・I・N・A・T・E
それぞれの文字は傷ついたインナーチャイルドが、おとなの生活を妨害する主要な方法を表したものの頭文字です。
◼自己愛的障害 Narcissistic Disorders
すべての子どもは無条件に愛される必要があります。すくなくともごく幼いうちは。
親または養育者が善意の評価をしない鏡の代わりになってあげないと、子どもは自分が誰であるか知る術がありません。
人はみな「自分」を発見する前は母親と二人で一人、すなわち「我々」でした。自分のすべてを映してくれる鏡の役目をする顔が必要なのです。
人は自分が大事であり、まじめに扱われ、そしてすべての面で愛され、受け入れられていることを知る必要があります。
さらに養育者の愛に頼っていいのだという保障が必要です。
これらは健康な自己愛的要求です。これらが満たされないと「自分らしさ」の感覚が育ちません。
自己愛が満たされないインナーチャイルドは、愛されることや注目されること、同情されることへのどん欲な要求で、おとなになった自分を汚染します。
チャイルドの要求が、おとなとしての対人関係を故意に妨害します。
なぜなら、彼らはいくら愛情を与えられても、けっして十分とは感じないからです。
自己愛が欠乏したアダルトチャイルドの要求は、けっして満たされません。
なぜなら、それは実際には子どもの要求なのですから。
また、子どもはいつも親を必要としています。子どもがいろいろなものを必要とするのは自然の姿です。子どもの要求は依存欲求といえます。満たされることを他人に依存しているのです。
自己愛が欠乏しているアダルトチャイルドたちの要求は、さまざまな姿で現れます。
※ 人間関係において次々と失望する。
※ 自分の要求を満たしてくれる完全な恋人をいつも追い求める。
※ 熱狂的傾向がある(何かに沈溺することで精神の穴を埋める試みのこと。セックスや恋愛に溺れてしまうことなど)。
※ 自分の価値を物や金に見出す。
※ 観客の追従者や賞賛者が欲しくて、俳優や運動家のような演技者になる。
※ 自分の自己愛的要求を満たすために自分の子どもを使う(彼らの理想の子どもはけっして自分から離れず、自分を愛し、尊敬し、賞賛してくれる)。親から与えられなかった愛情や特別の賞賛を、自分の子どもから得ようとする。
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