自分の育った家庭で、
親がアルコール依存症であったり、
ドラッグ・アビューズ、家庭内暴力、性的・身体的・精神的な虐待などがあった
機能不全な家庭(*)で育った人たちは、
なんらかの形で受けた心の傷(トラウマ)が後遺症として残り、
健全な生活に支障をきたす「アダルト・チルドレン」となる可能性があります
***機能不全な家庭とは***
例えば、
よく怒りが爆発する家庭、
冷たい愛のない家庭、
他人や兄弟姉妹と常に比べられる家庭、
何をしてもあれこれ非難される家庭、
両親の不幸をこどもに背負わせる家庭、
過干渉で境界線を侵害する家庭、
期待が大きすぎて何をやっても期待に添えない家庭、
お金、仕事、名前のある学校だけが重視される家庭、
他人の目を気にする表面だけ良い家庭、
親が病気がちだったり留守がちの家庭、
親と子の関係が逆になっているような家庭、
両親の仲が悪かったりけんかや暴力の多い家庭、
子どもの身体を自分の持ち物のように扱う家庭(性虐待)、
子どもを愚痴のはけ口にする家庭、
嫁と姑の葛藤がひどい家庭、
子どもにお金を稼がせたりする家庭、
親の不幸を子どもに背負わせる家庭、
新興宗教に縛られている家庭、など ―
***症状としては***
不健全な人間関係などとしてあらわれることが多く、
特に自己の確立ができず、低い自己評価に悩まされる場合が往々にしてあります。
こういう機能不全な家庭で育った人たちは、機能的な人間関係を見ないで育ったので、
健全なコミュニケーションや、健全な行動がどのようなものなのか、
はっきりわかりません。
適当な愛や、
あまり大きすぎることもなく、また小さすぎることもないフラストレーション、
尊敬、尊重、コミュニケーションの技術のない家庭で育てば、
自己の確立に障害が出ても不思議ではありません。
このように小さい時から長い間かかって出来上がった習慣は、
大人になっても抜けきらず、
自己の不安感、自己価値の低さから、
共依存的な行動や人間関係に陥りやすいことがままあります。
感情を抑圧し、自分の感情がわからなくなることもあります。
それらの理由から、生き辛さや苦しさに繋がるのです。
自分の傾向に理解を持ち、
自分自身と上手に付き合っていくことで、回復は可能です。
(トラウマのケアが必須です)