アコアのブログ

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映画「BPM」

~おすすめ映画~


エイズ活動家団体ACT UPのメンバーだった自身の経験をもとに若者たちの恋と葛藤、人生の輝きを生き生きと描き、2017年・第70回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した青春ドラマ。1990年代初頭のパリ。エイズの治療はまだ発展途上で誤った知識や偏見が横行する中、ACT UP Parisのメンバーたちはエイズ患者やHIV感染者への差別に対してさまざまな抗議活動を行っていた。行動派のメンバーであるショーンは、HIV陰性でありながら活動に参加しはじめたナタンと恋に落ちる。しかしショーンのエイズの症状は次第に顕在化していき、ACT UP執行部に対して批判的な態度を取るように。そんな彼を献身的に介護するナタンだったが……。出演は「グランド・セントラル」のナウエル・ペレーズビスカヤート、「ブルーム・オブ・イエスタディ」のアデル・エネル。)

先日、アコアの仲間の一人もこの映画を観ていたことを知り嬉しくなっていたところ、
「映画の中の集会シーンで議論する際のルールとかも良かった」という彼女の感想を聞いてさらに嬉しくなったので ここでも紹介します。

私が昔一緒に暮らしていた恋人は血友病で、知り合った時にはミドリ十字社の血液製剤による薬害HIVに感染していました。この映画はちょうど日本でも原告団が出来上がった頃、その当時のパリが舞台。
観るのが怖い思いもあったのですが、パリのアクティビストの抗議行動に関心があったので今回勇気を出して観たのでした。


薬害エイズ薬害エイズ事件(やくがいエイズじけん)とは
1980年代に友病患者に対し、加熱処理してウイルスを不活性化しなかった血液凝固因子製剤(非加熱製剤)を治療に使用したことにより、多数のHIV感染者およびエイズ患者を生み出した事件。


号泣に疲れましたが、「観てよかった」と思える映画のひとつになりました。

命を守るための抗議行動。
「DV」や「虐待」の予防や防止のためにも必要なアクションのひとつだと思います。

日本とパリとは文化も違うし、この映画のような過激な抗議行動はなかなかできませんが、
今の日本で毎日ひとりの子どもが虐待死している現状がありながら、
虐待DVの防止や措置を軽んじてきた国の姿勢や大人たちの無関心さに対して、
あのくらいの怒りをぶつけたい気持ちは 私のなかにもあります。

情報があれば、知識を得て、防げることがあるのです。
本当に必要な情報とは被害当事者から抽出されるもので、教えてもらう必要があるのです。(体験していない誰かが勝手な浅い想像力で決めるものではないでしょ・・)

国や学校・親たち大人たちに委ねきりではなく、自分たちで情報を集め、自分たちで考えて、自分たちで決めて行動する。自由と安心は自分たちの手で勝ち取る。
そんな姿勢や心意気がもっともっと当たり前になるといいな。。。


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その他 最近の印象に残った作品

ウェス・アンダーソン監督
天才マックスの世界
ダージリン急行
(初めてこの監督の作品を観ました。なんとも言えないハートフルな世界感。すっかりファンになりました。音楽も良かった。)

アレハンドロ・ホドロフスキー監督
エンドレス・ポエトリー
(前作『リアリティのダンス』の続編)

ニコラス・ケイジ主演
『ロード・オブ・ザ・ウォー』
(武器商人のお話。社会システムの闇。マイケルムーア監督暴き方とは違う「ストーリーとしての強い訴え」に深く考えさせられてしまいました。)



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