NNNドキュメント
「食べて、吐いて、塀の中の摂食障害」
https://youtu.be/KyBF99VT84o
この動画を観た仲間からの感想をご紹介します。
「動画、視聴しました。
最初から最後まで、切ない気持ちになりながら観ました。
特に、禁止されている運動をして注意をされた女性が、反抗するように監察官の目の前で吐いてしまったエピソード。診察の時、「何故そんなに体重を気にするのですか?」という滝井先生の問いかけに対し、
「私はずっとこれを信じてきた。私が大切なものはこれしかないから」と言っていたことに、とても共感しました。
摂食障害がなくなったらもっと人生が苦しくなってしまう、だからそれを治されるのが嫌で拒む。うんうん、そうなんだよなーと思いながら、画面に映る彼女たちの気持ちが痛いほど伝わってきて、苦しくなりました。自分もこんな状態になってしまってるんだな。可哀想だなって。これから大切にしていかなきゃと思いました。
ご家族の方が訪ねてくるエピソード…。まるで、入院中にお見舞いに来て、先生と話していたパパとママを見ているようでした。
娘は自分の思い通りにならないと、怒ったり暴れたりするからどうしていいかわからない。帰宅しても、自分たちが穏やかに生活するのが難しくなる。不安だ。そんな風に家族に思われるのはとても辛いことです。
その気持ちも確かによくわかるけど、もし、「あなたは安心して過ごしていい。リラックスできるようゆっくり休んでね」と言ってもらえたらどれだけ良かっただろう…とも考えました。摂食障害だけでなく、傷付いたサバイバー達には安心して過ごせる場所、傷付けられない心の居場所が何より大事ですもんね。
最後、「先生、本当に体重増えてないよね?でも先生、腕が、なんか掴むたびに…」と、涙ぐみながら太ったか太ってないか確認しているシーンも、自分と重なり泣きそうでした。」
苦しくて切なくて悲しくて遣り切れない。重い気持ちになるけれど、客観的な視点からの気づきも得られると思います。この感想を書いてくれた仲間も「観てよかった」 と言ってくれました。
実は2年前、この番組を制作したディレクターから、福岡の自助アコアも取材を受けていました。出来上がった番組を当時の仲間達と鑑賞し感想を分かち合いましたが、皆 やはり親御さんのコメントに揺さぶられていました。
親の顔色を伺って生きてきた人が多いし、親の反応に刺激を受けてしまうのは仕方ないことですが、親に拒否され帰る場所のない仲間の寂しさを想うと居たたまれなくなります。
健全な情緒形成が為されなかったがゆえにスムーズな自立ができず、見捨てられ不安のケア(インナーチャイルドケアなど)も なされないまま一人で健全に生きろというのは無理な話だと思います、、、
昨年「マルトリートメント」(不適切な関わり)という言葉や、「面前DVが子供の脳に与える影響」について広めて下さった 友田明美先生のコメント場面もあります。
摂食障害には幼児期の環境が影響していることがわかります。
滝井先生とは(先生が九大の医師だった頃)
東京で私のカウンセラーの友人が開催してくれた摂食障害シンポジウムのパネリストとして同席したことがあります。
お昼ご飯をご一緒した際、滝井先生から私自身の回復体験や回復の自覚について質問され、熱心な先生だという印象を持っておりました。
この動画では、摂食障害の方々を刑務所のなかで丁寧に治療に取り組む先生の姿が見ることができますが、、
刑務所のなかではハグ等の身体接触も許されないのだろうと思うと、胸が苦しくなります。
皆さんも是非、ご覧になって、ご自分の感想を寄せて頂けたら嬉しいです。
先日上映会をした「dieAter」も無料公開されるようになりましたので、次の記事でご紹介します。