吉祥寺のカウンセリングルーム時代のブログから(10年前の記事ですが)転載します。
https://blogs.yahoo.co.jp/ikuewanezaki/11487243.html
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尊敬という言葉があります。
フランス語では「レスペ」英語では「リスペクト」・・・「RESPECT」です。
その語源は 「respecere」
※発音は書けないです・・すみません。
「re」が「再び」で、「specere」が「見る」という意味。
つまり「再び見る」=「しっかり見る」とか「観察する」という言い換えも可能でしょう。
当たり前のようですが、人と自分は違う人間であり、それぞれが独自のアイデンティティーを持ち備えています。
その違いを、しっかり見て、認めてること(受けとめる)ことで、本当の意味で 相手を敬うことができる…。
思い込みのメガネをはずして、勝手な解釈ばかりせず、相手を(自分自身も)、しっかりと、できるだけきちんと「見る」ことが相手を(自分自身も)尊敬することに繋がるのですね。
例えば あなたが何かの問題を抱えていたとしても「あなた」=「問題」ではありません。
(自分=問題ではありません。)
『あなたが問題だと感じている状況を抱えている』だけです。
問題であれば、解決します。
問題であれば、「取り組むべきテーマ(課題)」に置き換えることもできます。
もしも私達がいつまでも過去にしがみついていれば、問題だった過去の「状況」を現在の問題にすることもできます。
そしていつまでも問題を抱えている自分なんて尊敬できないと考えるかもしれません。
自己否定や自責などでどんどん2次被害を大きくしていくかもしれません。
客観的に見なければ「問題」と「自分」を分けることができないのです。
「問題 」と 「自分」 を分けることは可能です。
自分を観察する。
自分をリスペクトする。
問題と自分を一緒くたにせず
『問題を抱えている自分』として、自分と問題を分けて眺めてあげることが被害を少なくし、
解決に近づく第一歩なのだろうと思います。