おはようございます。
もうすっかり秋の涼しさ・・寒いくらいですね。
気温が下がって体調を崩している方も少なくないのではないかしら・・
どうぞお気を付け下さい。
本日の回復クラスは午前中は「認知行動療法」、
温かいお茶を飲みながら、今日も良い時間になりますように・・
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「認知行動療法」では、
悲観的になりすぎず、かといって楽観的にもなりすぎず、
地に足のついた現実的でしなやかな考え方ができるように練習していきます。
もっとも、こうしたしなやかさは特別なことではなく、
私たちがいつもなら普通にできていることです。
ところが、ストレスを感じるとそれができなくなってきます。
人は憂鬱だったり、不安だったりするときには、
物事を客観的に見ることは困難になり、
否定的、悲観的に見る傾向があります。(※否定的認知の3徴)
客観的に考えているつもりでも、
自分を不快にさせる否定的な考えは多くの場合「認知の歪み」を含んでいます。
認知の歪みは、
それを学ぶことにより、より客観的、現実的なものに修正が可能で、
それにより感情がより肯定的、適切なものに変化するのです。
自分が心配していることが現実に起こっているのかどうか、
もし起こっていたとすればどのように解決していけばいいのか。
現実に目を向けながら、ひとつひとつ確認していく、それが認知療法です。
【否定的認知の3徴】
アーロン・T・ベックによれば、うつ病性障害の患者は
1.自分に対する否定的な考え
「集中できないし、物覚えも悪くなった。だから自分は駄目な人間だ」
2.周囲に対する否定的な考え
「こんなつまらない人間とはつきあいたいと思う人はいないだろう」
3.将来に対する否定的な考え
「このつらい気持ちは一生続いて絶対に楽にはならない」
といった考えに支配されていることを明らかにしました。
こうした、否定的認知の影響を受けると、行動にも変化が生じてきます。
①活動量が減少して引きこもるようになり、喜びや達成感を体験することが少なくなる。
②しなくてはならないことを先延ばしするようになる(ぐずぐず主義)
③問題から回避するようになり、飲酒やネットサーフィンなど他の事柄に熱中するようになる。
④適切なコミュニケーション手段がとれなくなり、援助希求をしなくなったり、うまく人と交流できなくなったりする
アーロン・T・ベックはこうした、認知の歪みに焦点を当てて、それを修正することで抑うつ患者を治療することを考えました。