「回復は私たちに何をとりもどさせるのか①」はこちら
回復すると何が起きるのでしょう・・
私たちは 自分が回復していると、どのようにわかるのでしょうか・・
自助ミーティングで たびたびテーマになり、みんなで話し合われることの多い
「回復」について、ジョンブラッドショウの「インナーチャイルド」より転記したものをご紹介します。
参考にしていただけたら嬉しいです。
今回は 「純粋さ」 です
~いかにして、ワンダーチャイルドは傷つけられたか~より
子どもは本来驚きに満ちており、自発的で、今を生きています。
ここでは、ワンダフルという言葉を用いて【ワンダーチャイルド】の特徴を紹介していきます
ワンダフルW・O・N・D・E・R・F・U・Lという言葉の一つ一つの文字が、
子どもの本来の特性を表す言葉の頭文字です。
純真さ Naivete
子どもの純真さは、彼らの魅力の一部であり、天真爛漫さの中核です。
子どもは、今を生き、快楽を求めます。
子どもたちはクリストファー・モーレイが詩の中で示しているように、人生を「奇妙ななぞなぞ」として受け入れます。
子どもの「奇妙な神性」は、正しいか誤りか、善か悪かといった感覚が欠けていることから引きおこされます。
子どもたちにとっては、生きることそのものが最優先です。
初めのうちは、彼らの動きには方向性がありません。
なぜなら、あらゆることが興味の対象で、どれか一つを選ぶなどということができないからです。
子どもは禁じられた場所へ行き、危険なものに触れ、有毒なものを口にします。
このため、子どもたちには注意と世話がいつでも必要となり、養育者は「子どもに安全な」家を用意しなければなりません。
そのためには、養育者は時間をかけて子どもに注意を傾ける必要があるので、とても忍耐強い人でさえも、何度も怒りを感じることがあるでしょう。
もちろん、子どもが興奮して楽しそうにしていることに対して養育者が怒れば、子どもは驚き混乱します。
養育者には忍耐強さと理解力が必要です。
これらの特性が欠けている養育者は、子どもにあまりにも多くのことを期待するでしょう。
私がよく知っている身体的虐待のケースのほとんどにおいて、虐待する親は、子どもが故意に悪意のあることをしたのだと思い込んでいました。
彼らは子どもに年齢以上の成熟を期待していたのです。
子どもはまた偽りの純真さと無邪気さとで小細工することを学ぶこともあります。
おろかなふりをするのがその一つです。
見捨てられることを恐れる子どもにとって、ヒステリックに泣いたり懇願する姿は、おろかなふりをする方法の一つです。
このような行動をとることによって、子どもは成長すること、責任を負うこと、リスクを負うことを避けられるのです。
あなたの中のワンダーチャイルドの純真さ、無邪気さは、あなた自身の再生過程において大きな財産になりえます。
純真さは、素直さ―教えられやすい状態―の主要な構成要素です。
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