昔、東京で開催された摂食障害のイベントのパネリストとして
九大の摂食障害の権威の医師とご一緒させていただいたことがあります。
そのときのお昼休みに、その医師に
「あなたは自分が回復したとどのようにしてわかるのか?」と
尋ねられました。
私は
「傷ついたチャイルドを癒した」
「ワンダーチャイルドが生き生きしはじめた」
「楽しいと思えるようになった」
「もちろん症状は治まったままで もう食べ物にとらわれない」
「閉じていた五感が開いた」
「自分の感情も感じられるし美しいものが美しいと感じられる」
「リラックスがわかってきた」
そんなことをお伝えしたと思います。医師はふうん、といった感じで その後の質問には続きませんでした。
それから10年以上が経っていると思いますが・・、私はいまだにアコアで繋がる皆さまとインナーチャイルドワークを毎日のように続けていますね。笑
私はインナーチャイルドケアが回復の鍵だと思っているのです。
回復って どんなことなのでしょう・・
自助ミーティングでも たびたび「テーマ」になりますが、
私は ほんとうは 回復 という言葉より
変容、成長、進化、という言葉のほうが適切だと思っています。
ですが、
伝わりやすい言葉を用いることも大事なので 回復 を用いています。
で、ここから本題、
その「回復」が、わたしたちに何をもたらしてくれるのか・・
そんなことについて、ブラッドショウの「インナーチャイルド」から抜粋した
「ワンダーチャイルド」の説明を紹介しながら、つぶやいていこうと思います。
回復した仲間たちの手紙や
フィードバックシートに書いてもらった「きづき」なども紹介していきたいです
初回は 「ワンダー 驚き 」 です
~いかにして、ワンダーチャイルドは傷つけられたか~より
子どもは本来驚きに満ちており、自発的で、今を生きています。
ワンダフルという言葉を用いて、ワンダーチャイルドの特徴を紹介していきます。
ワンダフルW・O・N・D・E・R・F・U・Lという言葉の一つ一つの文字が、
子どもの本来の特性を表す言葉の頭文字です。
【 驚き Wonder 】
自然なままの子どもにとっては、すべてが興味にあふれ、刺激的です。
子どもは五感で驚きを感じます。
これは、知ること、実験し探索すること、見て触れることへの子どもの生まれながらの欲求の現れです。
赤ちゃんは好奇心によって、自分の手、鼻、唇、生殖器、手の指、足の指を発見していきます。
最終的には、好奇心が子どもに自己(Self)を発見させるのです。
実験することや探索することは、子どもを危険にさらすこともあります。
本来持っている驚きの感情を抑圧されて育った親は、同じように子どもを抑圧するでしょう。
その結果、子どもは探索することや危険を冒すことをやめたり、恐がったりするようになります。
子どもにとって人生とは生き抜くための冒険の場というよりは、むしろ解決されるべき問題となります。
さして、子どもは退屈で安全な人生を演じることになるのです。
驚きと好奇心は、正常な発達と適応にとって重要なものです。
それらは子どもに基本的な生活知識を獲得させ、生存競争の仕組みを教えます。
驚きと好奇心はまた、私たちの視野を広げるための生命エネルギーです。
私たちはこの生命の息吹を必要とします。
それは私たちの絶え間ない成長に不可欠であり、
詩人、芸術家、独創的な思想家の仕事の原動力でもあります。
世界の神秘の奥底にひそむ謎に対する、子どもらしい驚きと好奇心に満ちていました。