「心の傷を癒すカウンセリング366日」(今日一日のアファメーション)西尾和美より
7月13日
回復の過程
自分は生きるのに、あたいする人間です。
自分は、自分のままでいいのです。
自分は愛するに、あたいする人間です。
自分は、自分の居所をつくっていいのです。
自分を、うんと好きになります。
依存症の人も、共依存症も、アルコールや薬物、食べ物、買い物、ギャンブル、仕事、セックス、怒りの爆発、人間関係など何かにのめりこんで、とりつかれてしまう過程は似ています。
かつては広がった社会生活―仕事仲間、近所、親類、友人関係などーが、だんだん狭くなっていきます。
それと反比例して、依存の対象になっているものが生活の大部分を占めるようになります。
かかわる友人や家族の数がわずかになり、コントロールのきかない依存の対象物だけが残ったときにサレンダー(全面降伏)のチャンスがおとずれ、転換の可能性が生まれます。
このとき、自己の力のなさを認め、自分一人ではコントロールができないことを知り、仲間や自助グループ、サイコセラピストなどに助けを求め、スピリチュアリティなどの自己よりもっと大きな力(ハイヤーパワー)を自分の人生の中に組み入れる、回復への道を歩みはじめます。
この道は、いっときは大きくふくらみますが、スリップ(逆もどり)があり、小さく縮み、そしてまた、大きくなっていきます。
これを何回か繰り返していくうちに、友人の数も増え、社会生活が広がっていきます。そして、依存の対象物が小さくなっていきます。
この回復、改善の過程をはじめることによってもっと意義のある人生を送ることができます。
いろんな意味で、こういう人たちは他の人よりも幅の広い人になります。