『インナーチャイルドの癒し』
アコアで行っているインナーチャイルドワークでは、まず今の大人の自分の力を確認します。
※「わたしに力なんてない」・・そんなふうに思うあなたは、暴力の影響によって、本来持ち備えている力を奪われたままになっているのだと思います。暴力はあなたが持っている「力」を奪います。
ジョンブラッドショー著『インナーチャイルド』にはこう書いてあります。
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<大人の自分の力> 私たちは、自分が育った家庭では学ばなかった多くのことを習得する必要があります。自分を育てた親よりも、自分の大人の自我を信頼し、自分の養育者になる必要があります。
3つのP Potency 新しい能力、Permission 許し、Protection 保護 |
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アコアでもこの「3つのP」を意識してワークを行うようししています。
回復に繋がっていく仲間たちは、いつのまにか自分の中のこの3つのPが育まれていることに気づていきます。
※「許し」は加害者の行動を無罪放免にすることではありません。詳しく知りたい方は是非本を読んでみてください。
とにかく、
傷つけられたチャイルドと’同一化’するときに、私たちは、無力感や恐怖、恥や自己嫌悪などの混乱の渦に呑み込まれています。突き上げるような痛みを伴う「見捨てられ不安」などは、まさに傷ついたチャイルドと(イメージと)同一化している状態です。
尊重のない環境では、健全な情緒形成に必要な段階を踏めません。感情表現も学習できず、消化できないショックな体験や冷凍保存された感情、そこに閉じ込められた自分を置き去りにしたまま大人になったのがアダルトチルドレンと言えます。
3歳の子が大人のふりをふりをして、社会で、他の大人たちと淡々と仕事をすることができるでしょうか?大人の服を着て大人のふるまいをしたとしても、心のなかは泣いている三歳の心ぼそさを抱えた子どもなのです。無理がありすぎます。
アダルトチルドレンのコンセプトがフィットする私たちの両親は、おそらく癒されていないチャイルドを抱えたままだったのだろうと思います。彼らはアダルトチルドレンのコンセプトにたどり着くことができなかった、または目をそらしたまま(自分自身の痛みや嘆きの源を理解しようとせず)子どもを不適切に利用してしまったのだと思います。
しかしこのブログに来てくださっている皆さん(私たち)は、少しでも回復したい・自己理解を深めたいと、こうして情報を集めたり、回復を求めて行動に移しています。
みなさんはすでに自己理解の扉を開いているのです。
自分の内なる力を見つけていきましょう。見つける方法を学びましょう。
力を認めることは、恥ずかしいことでもないし傲慢なことでもありません。自然なことです。それができないのはあなたが暮らしていた環境で教えてもらっていなかっただけです。暴力の影響を洗い流したいと望むのなら、少しずつでもよいから、自分の力を認めていくことが大切です。
例えば・・
・回復や成長を求める力
・知ろうとする力(調べる力)
・助けを求める力
・自分のことを見つめる(見つめようとする)力
・諦めない力
など。
※前向きな言葉に聞こえるものだけではなく、たとえば「寝逃げする力、いじける力、仕返ししたくなる力、だらだらする力」など、言葉の最後に「力」をつければいいだけです。すべてあなたの「力」です。(新生児が学習していない「力」をあなたは持っているはずです。)
イメージは心の真実
あなたのイメージは、あなたの心の真実。過去の体験はイメージとして刻まれて、身体はその時の反応を記憶しています。セラピストやカウンセラーは、あなたの中にあるイメージを修正することはできません。イメージの中の子ども(傷ついたチャイルド=当時のあなた自身)を救いに行けるのは今のあなただけです。
当時は無力だったかもしれませんが、今の大人のあなたはセラピーの入り口にたどり着いています。過去の辛い体験を抱えながらサバイブしてきたあなたは様々な力をつけてきたはずです。
様々な力を携えた今の大人のあなたがチャイルドを守ると決めたとき、チャイルドと「分化」することができるようになります。
チャイルドの声を大人の自分として(客観的に)聞き取ることが可能になります。
彼女が感じていたこと・考えていたこと・求めていたことを知っている今のあなたは
いちばんの理解者です。その子の本当の気持ちに寄り添うことができるのはあなただけです。
<ワンダーチャイルド>
ワンダーチャイルドとは「親のしつけや文化に汚染されていない、うまれたままの子ども」のことです。創造的で、快活で、明るく、そしていきいきしたこころのことです。ワンダーチャイルドはインナーチャイルドを癒すための様々な力を持っています。
以下はワンダーチャイルドの特性です。
これらを実感できた時、わたしたちは成長と回復を実感できます。
ワンダーチャイルドの特性(WONDERFUL)
Wonder 驚き Optimism 楽天性 Naivete 純真さ Dependence 依存 Emotions 情動 Resilience 回復力 Free Play 自由な遊び Uniqueness 独自性 Love 愛 |
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