アコアのブログ

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『回復・成長のための10のステップ』(説明あり)

『回復・成長のための10のステップ』

 

1 私たちは他人との関係で傷ついたことへのこだわりから離れられず、この執着のために日々の生活がままならなくなっていることを認めた。

 

 これは「認知のステップ」で一種の「敗北宣言」です。

「とにかく自分は困っている」、いろいろやってみたがどうにもならず、もうお手上げ状態である・・・と、認めるところからこのステップは始まります。

 

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 2 人間関係へのこだわりは他人の評価を気にするところから始まり、自分の意思の力を信じすぎたことでひどくなったことを理解した。

 次は「理解のステップ」です。敗北宣言をした後で、自分が敗北した原因について冷静に分析してみましょうという段階です。

さて、あなたはなぜ、そんなに困りながらも、そのことにこだわり続けてきたのでしょうか。それは他人の目が気になるからです。あなたは自分が「あるがままの自分」でうけいれてもらえると思えず「こうあるべき自分」に改造しようと、努力を重ねてきたはずです。そうしなければ人に愛されないという強迫観念にかられて、不安のあまり努力してきたのです。そして、それは自分の「意志の力」でなんとかできると信じてきました。そうできないと「意志が弱いのだ」と自分を叱咤激励してきたはずです。

けれども、あなたの力には限界があり、とうてい何もかも思い通りにはできません。がんばってもがんばっても、他人はおろか、自分さえも思い通りにはできません。「意志の力」は全能ではありません。そのことを素直に認める時がきたのです。「意志の力」は、もっと「別の力」に負けたのです。意志の力は、この「別の力」に負けるときが、必ず来ます。つまり、あなたが意志の力を信じている限りいつか必ず負けるのであリ、意志の力を信じすぎたことこそ、あなたが負けた原因なのです。

 

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3 今までの生き方を支えていた意志の力への信仰をやめ、他人の評価を恐れることなく、あるがままの自分の心と身体を受け入れようと決心した。

 

これは「決心のステップ」です。負けの原因を漠然としながらも理解したところで、そういう生き方の軌道修正を決心しましょう。「決心」するのは大切なことで、なんとなくそのまま生きていると、今までと同じように反応してしまうのが人間です。他人の評価はやはり気になるし、心の中では「こんな私ではいけないではないか」という声がささやきます。そういう時には「こんな私でOKである」ときっぱり自分に向かって言ってあげましょう。他人の評価におじけづいたときには、こころのなかで「私は私」としっかり体勢を立て直してください。

「あるがままの自分」でいたら、どんどん自分を甘やかして、どんどん怠け者になって、誰にも相手にされなくなるのではないか、、という恐怖が襲ってくるかもしれません。しかし、だまされたと思って、とりあえず「今のままの自分でいい」とすべて認めてみてください。もしもだらだらと自分を甘やかしてぶくぶくと太って誰にも相手にされなくなったら、またそのときにどうするかを考えればいいではありませんか。

実際には「私はこれでいい」と自分を受け入れられるようになると、グッと肩の力がふけて楽になります。すると自然なパワーが湧いてきて、スポーツをする気になったり、美味しい料理を作りたくなったり、働く気になったりします。「やせるために努力しなければ」「みんなに気に入られるために一所懸命働かなければ」などと必死にがんばらなくても、なんでも楽しくできるようになります。病気になる必要もないのです。横道にそれていたエネルギーが、スムースに循環し始めるのです。

そうなる前に、まだ多少の回り道はあるかもしれませんが、あまり心配しないようにやっていきましょう。

 

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4 あるがままの自分を発見するための今までの生き方を点検し、両親との関係から始まる人間関係についての点検表を作った。

 

これは「実践のステップ」です。AAでいうところの「棚卸し」の作業で今までの自分の生き方の点検を実践します。

まずノートとペンを用意しましょう。ページの左端に「母」と書きます。母はどんな人だったか、小さい頃どんなことがあったか、浮かんでくる思い出をいろいろ書きつけて下さい。

次に「父」そして「兄弟姉妹」、「友人」と、あなたの今までの人間関係をたどってみましょう。先に進んでから、また母や父にもどってもかまいません。名文を書こうとする必要はないし、たくさん書いても、すこしだけでも、どちらでもいいのです。そんなことをしているうちに、その相手に対する「恨み」や「怒り」「軽蔑」の感情が湧いてくることもあるでしょう。

その場合、なぜ、その人を恨んでいるのか、憎んでいるのか、書いてみて下さい。反対に「自分が傷つけた」と思う相手もいるでしょう。どのように傷つけたのか、なぜそんなことをしてしまったのか、書いてみましょう。罪悪感が高まって「やっぱり私はダメだ」と言う気持ちになってきたときには中止します。まずは自分の怒りを優先し、自分を受け入れることが優先です。

 

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 5 上記の点検表を先を行く仲間に見せて語り合い、真の自己の発見に努めた。

 

これも「実践のステップ」です。「先を行く仲間」というのは、セルフグループでよく使われる言葉です。同じような問題を持っていてここでのステップ3までの段階にたどり着いた仲間のことです。

セルフヘルプグループは、もともと、このステップ4、ステップ5を進めるようにできています。先に述べたように、ここでは、自分のことを言いっぱなしで話し、聞くほうは聞きっぱなしで聞きます。批判や解釈はしません。そこで話したことはその場限りで、外部では話さないことになっています。

自分をさらけ出しても安全な場所であることが条件です。そこで「先を行く仲間」に自分のついての物語を聞いてもらうのです。

セルフグループなどの参加していないあなたなら、信頼できる友人に聞いてもらうのもいいでしょう。

ただし、説教好き、アドバイス好き、批判・攻撃的な人は選ばないことです

人に話しを聞いてもらうと、聴いているうちに考えがまとまってきたり、整理

されてくることがあります。あなたにとって正しい答えはいつもあなたの中

にあります。ノートに書いて点検し、さらに話して点検しているうちにこれからの道が現れ出てくるでしょう。

 

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6 偽りの自分の下に隠れていた真の自己を実感できるようになり、この“もうひとりの自分”と和解しようと思うようになった。

 

これは「感得のステップ」です。こまで成長すると、今までの自分を、もう一人の自分が観察できるようになります。一回り背丈の大きくなった自分が、今までの自分の全貌を眺めるのです。

ロボットのように生きていた「偽りの自己」が見えてきて、けれども、そうではない「真の自己」が確かにいることも実感できるようになります。

「偽りの自己」というと、まったく必要のない、悪いもののように思うかもしれませんが、そういうわけでもありません。人間が生きていくためには「偽りの自己」も必要です。普通の大人であれば時には自分を抑えて相手に合わせたり、社交辞令をいうこともあります。他人の目を気にするのも当然のことですし、他人のためを考えるのも、行き過ぎなければ結構なことです。 

いつでもどこでも自分の本当の欲求を押し通すのがいちばんいいわけではありません。必要と場に応じて、偽りの自己で対応したり、真の自己の欲求を満たすようはからってやったりできれば、一番いいのです。

ところが、「真の自己」を抹殺しようとすると、真の自己が生き残りをかけてあがきますから、いろいろな問題が起こってきます。もう一人の自分を排除しようとせず、あやしたり、なだめすかしたりしながら、適当に付き合っていきましょう。

 

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7 今までの生き残るためのやり方が、真の自己を見失い、傷つけ、成長の最後の段階を踏みそこなったことに由来する、ということに気づいた。

 

これは「洞察のステップ」です。洞察とは「ああ、そうか」と気づくことです。ここでは、「成長の最後の段階」というところがポイントです。

まず「成長」とは何なのでしょうか?身体的な成長、精神的な成長もありますが、宇宙や社会のなかで、自分をどのように位置づけるかという「洞察力の発達」も含まれます。不思議なことに、人間は、誰一人同じ人間は存在しません。みんな違います。ためしにあなたの周囲の人間を数人、思い浮かべてみて下さい。みんな違うでしょう。特別、派手なことをしたり、有名でなくても、あきらかに違います。それが個性であり、ユニークさというものです。

あなたというひとりの個性が、他の誰でもない、あなたの父親という個性と、あなたの母親という個性の元に生まれました。そして、他のたくさんの人と関わりながら生きて、死んでいくのです。両親も、そのまた両親もそうでした。あなたの存在に至る道は、何かひとつ違っていても、今のあなたにはならなかったのです。そこにはある種「圧倒的な調和」があります。

しかし、そうした、言葉にならない「洞察」いたる手前に「最後の段階」があります。あなたは今まで「黒か白か」「敵か味方か」「いいか悪いか」「勝ちか負けか」というような、二分律的な考え方をしていたかもしれません。自分がよければ相手が悪い。相手が正しければ自分が間違っている。今までと違う自分に変化しようと思えば、今まで自分のやってきたことを「無駄」で「価値のないこと」と否定しなければならない。こうした考え方が、淋しさや退屈さを生みます。そして、もしもあなたがさみしくて、退屈で、生きにくさを感じているなら、その考え方で生きていくことに行き詰っているのであり、その状態が「最後の段階」なのです。今までの自分を否定する必要はありません。それこそ成長への踏み台だったのですから・・。

 

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8 自分の生き方の点検を続け、新たに気づいた無理な生き方は、勇気を持って変えることを心がけた。

 

これは「改善の維持のステップ」です。  洞察した、成長したと、鼻を高くして喜んでいると、あっという間に元どおりになってしまいます。

自分が何かえらいものになったと思うのは、もうすでに二分律的な考え方であり、そんなことをやっていると、またそのうちに行き詰るわけです。

また行き詰るのもいいのですが、そうならないためには、常に自分に対するウォッチングを続けます。「あ、またやってる」と気づけるようになると、おもしろいものです。「またやってる」からといって、「ああ私は何とダメな人間なんだ、人間のくずだ」と自己批判にもどれというわけではありません。そういう気分になったときは、さらに、「あ、また自己批判してる」と思うと「やれやれまたか」と、そのしょうのなさに愛おしさが湧いてくるかもしれません。

産まれてきて数十年、これまでのあなたの人生は、そのままで変えようがないし、変える必要もないのです。他のありようはなかったし、それで良かったのです。

そう確信できる心の状態は「セレ二ティ(落ち着き・平安」)と呼べるものです。「やれやれまたか」「しかし、まあまあ、こんなものだろう」と落ち着いて思えれば十分です。 「無理な生き方」とは、一言でいってしまえば、「他人の評価に怯えながら生きる」という生き方です。「他人の役に立たない自分は生きるに値しない」という信念があるから、怯え続け、無理をするのです。(その信念に気づけてすらいないことも多いです。) けれども、人の役に立とうと立つまいと、あなたはあなたの個性に従って「自分のために」生きればいいのです。今までずっと他人のために生きてきた人は、そういう生き方を変えることができます。それにはかなりの勇気が要りますが、勇気を持って帰るだけの価値はあるでしょう。(「勇気を持って変える」という表現はAAなどのセルフヘルプグループの支えになっている「平安の祈り」から借りてきたものです。)

 

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9 自分の命の自然な流れを実感できるようになり、その自然な流れに漂うことの落ちつきを楽しむようになった。

 

これは「セレニティを楽しむことのステップ」です。

心が平安で落ち着いていると、いろいろなことがスムーズに流れるようになってきます。生まれてから死ぬまでの流れ場、あなたが無理矢理どうにかしなくても、川の流れのように自然に続いていくものです。一定のペースで、一定のゴールに向かって進んでいきます。ペースを速めてみようとしたり、流れに逆らってみたり、いろいろ余計なことをするから、疲れて溺れそうになるのです。のんびり流れに身を任せていれば、それでじゅうぶん楽しめるのです。

その自然な流れは、日常生活のなかにも感じられます。お腹がすいたら食べる、満腹になったら食べるのをやめる、ふと散歩に出かけたくなったら歩いてみる、毎日の仕事をきちんとする、などです。あせってじたばたしていた時には、何をしたいのかもわからず、何をやっても心ここにあらずで空虚だったことが、たしかに今ここで自分が楽しんでいる、と感じられるようになるでしょう。

あなたは今まで、自分の欲求どおりに生きていたら他人に嫌われる、と信じていたかもしれません。けれども、この状態になったときにわかるでしょう。人間は、こういう落ち着きを楽しんでいる人に惹かれるものなのです。あなたが自分のことを好きで、毎日の流れを楽しんでいれば、あなたは決して孤立することはありません。むしろ、多くの人とともにいることを楽しめ、決してひとりではない安心感を得られるでしょう。

    

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10 これら自分の経てきた成長のステップを、まだ親との関係へのこだわりに溺れている人々に、正確に伝えた。

 

これを「メッセージのステップ」といいます。これを行うあなたは「先を行く仲間」のひとりです。

「正確に伝える」とは、自分の振る舞いによって伝えることです。あなたの行動の変化、変化のプロセスそのものが、周囲に対してのもっとも強力なメッセージになります。

あなたは、周囲に、まだこだわって溺れている人を見ると、何をいいたくなるかもしれません。けれども、彼らを「救ってやろう」と焦らないことです。それでは元の木阿弥で、あなた自身が受けた「やさしい暴力」と同じになってしまいます。相手に「良かれ」と思ってやった善意の行動が、相手の自尊心を奪うことにもなるのです。

だいたい、あなたにわかるのは自分のことだけで、正しい判断を下せるのも、その判断に責任を持てるのも、自分のことだけです。他人の状態が正確にわかるはずはないし、その人にとって何が正しいか知っているのは「本人だけ」なのです。その人には、「自分のことを自分で何とかする力があります。その人が淋しさから抜け出し、成長するのは、本院の力でしかできず、他人に何とかすることはできません。あなたにできるのは、ただあなた自身のために、自分の体験を分かち合うことです。自分の体験を話すことは、「自分のために」必要だからであり、自分の変化を元通りにしないためには、仲間が必要なのです。

そこには、どちらが上でどちらが下という関係はありません。どちらかが「救ってあげる人」でどちらかが「救われる人」でもありません。お互いに対等な関係です。

対等な関係が創れてこそ、この成長のステップを踏んできたといえます。

そして対等な関係があってはじめて本当に他人と「出会える」のです。

 

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わたしたちアコアは、DV・虐待(面前DV)、性暴力・制虐待等の暴力や暴力の影響を受け、PTSD(トラウマ後ストレス障害)__摂食障害、依存症、フラッシュバック、パニック発作自傷行為、うつ、希死念慮などの症状や対人関係での問題など__生きづらさや生きることへの困難さを抱えた女性たち回復をサポートする当事者団体です。

アコアは理解しあえる仲間とつながり、ともに学び、癒し、自らの内にある力をとり戻しながら、互いの回復を支えあう 安全な心と身体の居場所です。 暴力のない社会をつくるために、ひとりひとりの人権が守られ、自尊心を取り戻す活動を行っています。

 

 《活動内容》

自助グループミーティング(AC・摂食障害・DV被害・性暴力と性虐待・グリーフ)

◆心の相談室(心理カウンセリング、インナーチャイルドセラピー)

◆心の回復クラス(認知行動療法交流分析、家族療法、DVケア
         アサーショントレーニング、傾聴レッスン、境界線、自尊心、自律訓練法等)

◆アクティブ瞑想会(感情発散)

◆ひとり親グループ「ビオラ」(母子キャンプ、交流会)

◆同行サポート、家族面談、一時緊急避難サポート等

その他イベント・WS・オープンサロン・虐待サバイバーの「たそがれ-ごはん会」等
緊急避難場所としてもご利用いただけます。

所在地:福岡市早良区曙2-6-21 心のケアハウスアコア
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